K-1現役ファイターの久保優太がジムをオープン「夢は教え子と一緒にチャンピオン」

 K-1の現役トップファイターである久保優太が代表を務める「K-1 GYM GOTANDA」(2015年12月1日オープン)の記者発表会とレセプションパーティーが23日、同ジムで開催された。
 発表会には前田憲作K-1プロデューサー、小比類巻貴之、尾崎圭司といった他のK-1ジムの代表ら久保と縁の深い関係者が訪れ、ジムのオープンを祝った。
 会の冒頭、久保“代表”はあらかじめ用意した書面を手に挨拶。しかし緊張のあまり途中で読む場所を間違ってしまうというハプニングが発生。
 しかし久保の人柄を知る列席者から暖かい励ましの声が飛び、事なきを得た。
 祝辞では前田プロデューサーが「弟の賢司くんと力をあわせて、今まで培ってきた経験とテクニックと人間味で、ジムをにぎやかにしていってほしい。K-1ジムは格闘技というスポーツを通じて地域に貢献することをモットーとしています」、また久保がこれまで所属していたFighting Kairosの海老根隆広代表が「彼の功績や頑張りはものすごいものがあって、わたしたちも日々久保から学んだことがあり、いまのカイロスがあります。これからも兄弟そろって頑張ってもらいたい。3月には、うちの木村(“フィリップ”ミノル)とあたる可能性もあるので、ぜひ1回戦で負けてほしいと思います(笑)。いまのは冗談ですが、ぜひ決勝であたってほしい」と挨拶した。

 パーティーのご歓談タイムではビール瓶を片手に挨拶回りという、代表としての重要な仕事を務め上げた久保。ひと通り挨拶が済んだ後は慣れ親しんだグローブとトランクスに衣装替えし、ミット打ちを披露。ジムのトレーナーを務めるMAX吉田トレーナーのミットめがけて強烈な左ミドルキックを放った。
 ジムオープン当初はなかなかトレーニングに専念できない時期もあったが、「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」(3月4日、東京・代々木競技場第二体育館)で行われる-65kgトーナメントに向けて順調な仕上がりのよう。
 この日は今後プロとしてのデビューが期待される3選手が紹介されたのだが、久保は「選手としては11年経っていますけど、ジムで選手を育てるのは1年目なので頑張っていきたい。K-1やKrushで活躍し世界で通用する選手を育てたいと思っていて、夢は違う階級で教え子と自分が一緒にチャンピオンになることです」と指導者としての目標を挙げた。一方、3月大会については「このカラダを見てください! 過去最高の仕上がりです。勝負は時の運なので分からないですけど、自信はあります。ジムを始めてそれなりの責任もあると思います。自分のようになりたいと思う選手や会員さんのためにも頑張りたいと思っています」とトーナメント優勝へ向け並々ならぬ意欲を語った。