2・13 SB 鈴木と坂本が宿敵に連敗 内藤は逆転KOで復帰戦飾る

今回もタップロン(右)のミドルキックが勝敗を分けることに…(撮影・神谷渚)
 立ち技総合格闘技シュートボクシング(SB)の2016年最初の大会となる『SHOOT BOXING 2016 act.1』が13日、東京・後楽園ホールで開催された。
 昨年、創立30周年を迎えさまざまなビッグイベントを開催したSB。新たな時代の幕開けとなる今大会は“リベンジ”をテーマにSB勢vs他団体というマッチメークが多く組まれたが、明暗を分ける形となった。

 メーンではSB世界スーパーライト級王者で、S‐cup 2014 65kg世界トーナメント優勝の鈴木博昭が昨年6月に敗れたムエタイ戦士タップロン・ハーデスワークアウトと対戦。
 タップロンは1R序盤から強烈な右ミドルキックでペースを握る。鈴木はミドルに合わせてパンチを放つもなかなかクリーンヒットさせることができない。コーナーに追い詰めてもタップロンは巧みに体を入れ替え、鈴木の攻撃を単発に終わらせる。後半、ややスタミナが切れかけたタップロンだったが、首相撲からのヒザや組み付いて距離をつぶし、鈴木の攻撃を寸断させるなど試合をコントロール。
 判定は2人が30-29でタップロンを支持。2-0の判定でタップロンが勝利を収めた。さかのぼれば、鈴木は2010年9月にもタップロンに敗れており、これで3連敗となった。
2連敗に呆然の坂本(右)(撮影・神谷渚)
 セミファイナルではSB日本スーパーウェルター級王者の坂本優起が、昨年8月の30周年記念大会で敗れた北斗拳太郎を迎え撃ったものの、3-0の判定で敗れ2連敗を喫した。
 左右のフックを連打しながら前へ前へと出続ける北斗。打ち合いに応じる坂本だったが、クリーンヒットは北斗のほうが上。距離が詰まると北斗は首相撲からのヒザ攻撃を放つなど優勢に試合を進める。北斗のプレッシャーはラウンドを重ねても衰えることはなく、ジャッジ2人が30-28、1人が30-29で北斗を支持した。
 北斗は試合後のリングで「シーザー老師、私は70kg王者に2度勝つことができた。今後、SB代表として外敵とやらせてもらうことを検討してくれ。SBの掟は俺が守る」と『北斗の拳』のケンシロウのキャラのままシーザー武志SB協会会長にアピールした。
 一方、前回の対戦では再延長戦の末の敗戦だったが、今回は本戦できっちりと方を付けられてしまった坂本。果たして巻き返しはなるのか…。
【写真上】内藤(手前)の右ストレートで小笠原はがっくり腰を落とす【写真下】勝ち名乗りを受ける内藤(撮影・神谷渚)
 昨年8月の「BLADE 55kg日本トーナメント」にSB代表として参戦した内藤大樹がSB復帰戦でREBELSの小笠原裕典と対戦。3R14秒、KOで破り復帰戦を飾った。
 内藤は同トーナメントでは決勝に勝ち上がったものの、那須川天心に敗れ準優勝。小笠原は内藤と逆ブロックで出場。準決勝で那須川に敗れベスト4の終わっている。
 那須川へのリベンジに燃える内藤にとって小笠原は絶対に落とせない相手だったが、2Rに右フックと死角から飛んできた小笠原の飛びヒザの前にダウンを喫する。しかし立ち上がると、突進してきた小笠原を組み止め鮮やかな首投げでシュートポイント1を奪い返し、フックの連打で反撃。ラウンド終盤にはフロントチョークを決めかけるなど、最大のピンチを乗り切った。勝負のかかった最終3R、倒しにきた小笠原がバックブローを放ったところに内藤のカウンターの右ストレートがクリーンヒット。開始13秒の衝撃KOで逆転勝利を収めた。
 内藤はリング上で「今年は自分がSBを引っ張っていけるように頑張ります。去年8月に那須川選手に倒されているんで、絶対リベンジします」とアピール。試合後の会見でも「久々の試合で1Rは硬くなってしまった」と試合を振り返り、SB同級1位の植山征紀が対戦要求していることについて、「いつでもかかってこいって感じ。SBのランカーに判定までいくつもりはない。那須川選手にたどり着くまで全勝してリベンジしたい」と改めて那須川戦をアピールした。
土屋(左)のハイキックがヒット(撮影・神谷渚)
 SB2戦目に挑んだ元修斗環太平洋ライト級王者の土屋大喜が、荻野裕至を3R判定で破り、SB初勝利をあげた。前回参戦時はSB日本ライト級1位の海人と対戦。鮮やかな投げでシュートポイントを奪うなど“らしい”動きを見せたが、打撃では分が悪かった土屋。この日は打撃を主体に攻撃を組み立て、危なげなく勝利した。
 その海人はMA日本ライト級王者の高橋幸光と対戦。手数の少ない高橋に対し、終始主導権を握り続け、3-0の判定で勝利を収め、この日もSBの牙城を守った。