原口が4戦連続弾! 日本が勝ち点10で2位浮上

W杯ロシア大会アジア最終予選
サウジアラビア戦で最終予選4戦連続得点を決めた原口(写真:AP/アフロ)
 サッカーの「2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会」のアジア最終予選、日本代表vsサウジアラビア代表戦が15日、埼玉・埼玉スタジアム2002で行われ、日本が2?1で勝利を収めた。

 日本は5試合を終え、3勝1敗1分けの勝ち点10。この試合まで無敗でB組トップだったサウジアラビアも3勝1敗1分けで同じく勝ち点10。得失点差でサウジアラビアが1位をキープ。日本は2位に浮上した。2位につけていたオーストラリアはここまで4戦全敗だったタイにまさかのドローで3位に後退した。

 最終予選はこれで半分を消化。日本の次戦は来年3月23日のアウェーでのアラブ首長国連邦(UAE)戦となる。

 この日、日本代表のハリルホジッチ監督はこれまで不動のレギュラーだった、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の3人をスタメンから外し、久保裕也、清武弘嗣、大迫勇也を起用。攻撃陣は大迫をワントップに置き、その下に右から久保、清武、原口と並ぶ布陣となった。

 日本は試合開始から縦に早い攻撃を見せ、エンジンのかかりの遅いサウジアラビア陣営に攻め込む場面が目立つ。いらだつサウジアラビアDF陣が激しいファウルで立て続けにイエローカードをもらうなど、試合は序盤から荒れ気味。日本がチャンスは作るものの、なかなか決めきれないといういつもの展開が続くうちに、徐々に攻撃のリズムを取り戻すサウジアラビア。

 サウジアラビアの攻撃が激しく、日本は両サイドバックが上がるに上がれない状態となり、左サイドでは原口が攻守に激しく動き回る展開となった。

 しかし日本は前半終了間際の45分、ペナルティーエリア内で放った清武のシュートがサウジアラビアMFアルハイブリの手に当たったとされ、PKのジャッジ。ここでサウジアラビアの選手たちが主審に詰め寄り、そのさなかに日本のキャプテン長谷部が突き飛ばされるという場面もあり、会場は騒然。

 そんな異様な雰囲気のプレッシャーのかかるなか、清武はGKの動きを冷静に見極め、左隅にPKを決め、待望の先制点。1?0で前半が終了し、新布陣は最低限の結果を出した。

 後半開始から久保と交代し、本田がピッチへ。後半開始早々に激しいタックルで清武が削られ、ハウサウィにイエローが出るなど、インターバルが入っても荒れ模様は変わらず。これで得た清武のFKはゴール前の本田へ。しかし混戦となりシュートには至らず。後半8分には左サイドから長友が低いクロスを送るが、DFに阻まれ、本田には届かない。本田はその後も、シュートがGKの正面にいくなど、いつもの動きは見られない。

 後半20分には清武に代わり香川がピッチへ。

 35分には左サイドでボールを持った本田を起点に長友が切り込んで低いクロスを入れると、香川が後ろにいた原口にヒールで流す。ペナルティーエリア内のほぼ中央でボールを受けた原口が左隅にゴールを決め2?0とサウジアラビアを突き放した。原口は最終予選史上初の4戦連続ゴールとなった。

 このまま試合を終わらせれば、得失点差でサウジアラビアを上回りグループトップに立つチャンスだったのだが、終了間際にはサウジアラビアが波状攻撃。GK西川が好セーブを見せるも、最後はオスマンがゴールを決め2?1と詰め寄られる。

 ロスタイムが3分と、まだまだ同点が狙えるサウジアラビアはなおも猛攻。

 しかしハウサウィが2枚目のイエローをもらい退場となるなど、最後の最後でまたまたひと悶着。それもあり6分という長い長いロスタイムとなってしまい、シャムラニのヘッドで冷やりとさせられる場面もあったが、西川が好セーブ。やっとロスタイムが終了し、日本が逃げ切った。
サウジアラビア戦の前半、ベンチで戦況を見守る本田(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
香川と岡崎が復活ののろし!CL先発でゴール決める

 試合後ハリルホジッチ監督は「相手は非常に美しいチームだった。しかし、日本が勝った。エクセレントな勝利だとは言わないが、良い勝利だったと思う」としたが「もう少し点を取れたと思う。本当は失点なしで終わりたかった」と振り返った。

 前日の会見で「大きな決断をしなければいけない」と言っていた通り、本田と香川をスタメンから外した。監督は「何人かの選手はトップパフォーマンスではない。私は躊躇なくより良い選手を選んでプレーさせた」とし、「海外組はもっと頻繁にプレーしてほしい。コンペティションに臨むリズムになっていなければ同じことが繰り返されるだろう。そしておそらく先発で使うことはないだろう。ただ、8?9人をいきなり変えることは難しい。常に先発で出続けた選手がそのような状態になってしまうのはよくないし、若手がいきなり出ても難しい。(川島)永嗣、本田(圭佑)、岡崎(慎司)、(香川)真司、全員だ。自分たちのクラブで厳しい状況にあるのは知っている。ただ、彼らには“先発を取り続けなさい。そして先発を取れるクラブに行きなさい”と繰り返し言っている」と続けた。そして確実に席を用意されている人間は誰もいない。他の選手が良ければ、その人をプレーさせる。チームは11人でできているわけではない。16?18人、それ以上の人数で決まるものだ。各自が先発を目指した競争がある。私はこういうやり方でやっていく」と話した。

 本田は試合後のミックスゾーンでは「みんながよかったので、みんなに聞いてやってください」と言うのみ。長谷部は「新たな競争が出ている。明日はわが身」と話した。
ワルシャワ戦でゴールを決める香川(写真:アフロ)
香川と岡崎が復活ののろし!CL先発でゴール決める


 今回のサウジアラビア戦ではスタメン落ちするなど世代交代の波に押され気味だった香川真司と岡崎慎司だったが、クラブに戻りともに22日に行われた「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)」グループステージ第5節に出場。

 香川はワルシャワ戦に先発し、2ゴール1アシストと復活ののろしを上げた。

 試合は香川のドルトムントが8?4で勝利を収めた。
 レスター・シティの岡崎はブリュージュ戦でCL初先発を果たすと、開始早々に自身CL初となるゴールを決めた。レスター・シティは2?1で勝利を収めた。