鎮魂と復興を願い、東北の六大祭りが虎ノ門に集結

5.青森ねぶた祭の踊り手“ハネト”も高層ビルをバックに躍動  6.約7メートルの大わらじを担いだ男たちが勇ましく練り歩いた福島わらじまつり  7.太鼓、笛、唄、そして踊り手が躍動感あふれる演舞を披露する盛岡さんさ踊り

 パレードの出発式に出席した小池百合子東京都知事は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックは“復興五輪”。東京と東北が一体となって東北復興と五輪の成功を成し遂げられるよう、その取り組みの第1歩になる」とあいさつした。

 新虎通りの両歩道から多くの観客が見守る中、いよいよパレードがスタート。秋田竿燈まつりの笛の音が始まりを告げると、通りいっぱいに広がった燈籠が次々とそびえ立ち、その壮観な様相に会場から大きな歓声が沸き起こる。続いて盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり(仙台すずめ踊り)、福島わらじまつり、青森ねぶた祭が続き、次々と個性豊かな演舞を披露。都会のビルを背景に東北の伝統の祭り行列が練り歩く、非日常的な光景に多くの観客が酔いしれていた。

 新虎通りは、2020年のオリンピック・パラリンピック開催時に、選手村と会場を結ぶ道路として利用される予定。このパレードを通して、日本の伝統文化の豊かさ、復興と大会成功への意気込みを世界へ発信できたはずだ。