7・30RIZIN  KINGレイナが“KINGフック”でKO宣言

KINGフックでぶち破ったタパの写真を手にファイティングポーズ

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)で女子プロレスラーのレイディー・タパと対戦するKINGレイナが24日、都内で公開練習を行った。

 この日は1R目は5分のミット打ち、2R目は2分のサンドバッグ、3R目は2分間の打撃のスパーリングと盛りだくさんの内容。

 通常、公開練習では相手に手の内を見せないような動きに終始するものだが、ミット打ちでは破壊力抜群のボディーブローにミドルキック、サンドバッグではエメリヤーエンコ・ヒョードルをほうふつとさせるロシアンフックを披露。スパーリングでは最後に練習パートナーの男性をハイキックで吹っ飛ばすなど出し惜しみのないハードな動きで順調な仕上がりを見せた。

 練習後の会見では「いつもの感じ。1週間前だからどうということはない。質も変わらない。同じ練習をして、自分が得意じゃない部分を強化するくらい。今日は時間が短いと聞いたのでこんなもんにしましたが、いつもはもっとやっています」とけろりとしたもの。

これがKINGフック!

“得意じゃない”というのは打撃のこと。「柔道ベースなので、寝技とか投げは得意ですけど打撃の部分では苦手な部分もまだまだあります。もっとコンビネーションもいろいろな組み合わせを増やしたいので、まだ足りないと思っています」としながらも着実に倒せる武器には仕上がっている様子で「今回は打撃で倒したいと思っています」とKO決着を宣言。対戦相手のタパの写真が張られたサンドバッグでは右の豪快なロシアンフックでその写真を真っ二つにした。

「むかつくんでぶっ飛ばしました。記者会見で“ひざまずかせてやる”とか言っていたんで、こっちがひざまずかせてやろうと思っている。いつものようにぶっ倒そうかと思ってます」とお怒りモード。
 そのオーバーフックに「命名を」という記者のリクエストに応え「KINGフックくらいしか思いつかない。なんかありますか? いいですか? じゃあKINGフックで。大きく打つという意味でもキングという感じで」と急きょ“KINGフック”に決定した。

 RIZINマットでの快進撃で知名度も上がったレイナだがまだまだ満足はしていないよう。

「徐々に格闘技が盛り上がってきているのかなっていうのは感じます。でもまだまだ浸透具合が足りないのかなっていうのもあります。同じ世代の選手たちが徐々に増えていますけど、まだ足りないし、やっぱ上の世代の人たちのほうが人気がある。もっともっと20代とか10代の人たちで格闘技界を引っ張れたらなって思っているので、ゆくゆくは若い人たちでRIZINの舞台を引っ張っていけたらいいですね。もちろん私が一番。引っ張っていく気というか、引っ張っていく気しかない。男子とか女子とか関係なく私のほうが誰よりもファンの人たちにこたえられる自信があるので」とKINGの名に恥じないコメントで締めくくった。