12.9「Krush.83」KANAが王座奪還を宣言「明日で悪夢を終わらせる」

メロニー・ヘウヘス(左)、KANA

 東京・後楽園ホールで9日に開催される「Krush.83」の前日計量と記者会見が8日、都内の会場で行われた。
 Krush2017年シリーズ最後のメインイベントはKrush女子-50kgタイトルマッチ。シリーズ最初の1月の大会でベルトを奪われたKANAが、その因縁の相手メロニー・ヘウヘスに今回は挑戦者として挑む。
 初めての敗北、そしてベルトを奪われた相手との再戦にKANAは「今年1月15日にメロニーに負けてから、毎日悪夢と戦ってきました。その悪夢も明日で終わりだと思います。明日までしっかり準備しないといけないと思うし、まだ準備の途中なので1秒たりとも油断できないです」と会見の間もピリピリした様子。「二度同じ相手と戦ったことがないので、明日どういう状況になるか分かりません。ただ初めて負けた相手でベルトを獲られた相手もあるので、すごく気合いが入っています」と表情を引き締めた。対するメロニーはリラックスした雰囲気で「KANAの悪夢は明日で終わりじゃないと思っている。明日は自分の方がKANAより優れていること、そしてKrushのチャンピオンに相応しいことを証明したい」と防衛に自信をのぞかせた。

松下えみ、宮田プロデューサー、COMACHI(左から)

 また、ダブルメインイベントとして、9月大会からスタートした初代Krush女子-45kg王座決定トーナメントの決勝戦も開催。勝てば初代王座となる一戦は、松下えみとCOMACHIが激突する。
 COMACHIは「明日のためにきびしい練習をしてきたので、それをどれだけ出せるか楽しみです。練習したことをしっかり出して私らしい試合が出来たら。チャンピオンになったら誰にも負けない強い選手、みなさんに憧れられる選手になりたいです」とコメント。松下は「今まで目の前の一戦一戦を大切にやってきたので、やってきたことを出せば自ずと結果はついてくると思うので、ベルトは意識しすぎずに、のびのびやりたいと思います」と語った。  
 COMACHIは福岡、松下は静岡在住と地方からの参戦となった2人。「明日の試合に勝って笑顔で地元に帰りたい」と、ともに地元の期待に応えベルトを持ち帰ることを誓った。

牧平圭太(左)、平山迅

 -67kg次期挑戦者決定戦は、牧平圭太と平山迅が、王者・塚越仁志への挑戦権をかけて対戦。
 牧平は「「試合のために日々練り上げたものを少しでもリングで見せられたらと思います。前回の会見で『牧場に帰れ』みたいなことを言われて、舐めているなと思いました」と言うと、平山が「明日は拳で会話ができると思います。前回の会見で『調子乗んな』って言われましたけど、別に調子に乗ってないんで。僕は普通のことを言っているだけです。『牧場に帰れ』とは言ってない。ただ『普通の馬に戻す』って言っただけ」と反論。火花を散らすような言葉の応酬に会場は異様な空気に包まれた。塚越への挑戦権はどちらがものにするのか?!