ストロー級王者・猿田がフライ級でも完勝【1・28 修斗】

ドゥトロ(右)の強烈な打撃の前に田丸が沈む(撮影・小黒冴夏)

田丸は復帰戦でKO負け

 2018年最初の「プロフェッショナル修斗公式戦」(1月28日、東京・後楽園ホール)のセミファイナルでフライ級世界4位の田丸匠が約10カ月ぶりの復帰戦に臨んだが、ライリー・ドゥトロに1R3分40秒、KO負けを喫した。

 田丸は立ち上がり、ドゥトロのキックをキャッチしテイクダウンに成功するなど順調な滑り出しに見えたが、ドゥトロの右フックを食らってダウン。ドゥトロのパウンドの連打を一度はしのいだものの、ドゥトロが追い打ちのパウンド、ヒジ打ちを落とし続けるとレフェリーが試合を止めた。

 田丸は一昨年、元世界王者の漆谷康宏を破るなど頭角を現し、現王者の扇久保博正に対戦を迫るなど、次世代のエースとして大きな期待がかけられた。昨年6月には元DEEP、パンクラス王者の前田吉朗との対戦が決まっていたのだが、直前に接触事故に遭い欠場。今回が仕切り直しの一戦だった。

猿田(左)の執拗なタックル(撮影・小黒冴夏)

猿田が2階級制覇に順調スタート

 また世界ストロー級王者の猿田洋祐がフライ級で清水清隆と対戦。3-0の判定で猿田が勝利を収めた。

 猿田は昨年末、ストロー級のベルトを保持したままでのフライ級王座獲得を宣言。今大会ではフライ級のトップファイターである前田吉朗と対戦の予定だったのだが、試合直前に前田が持病の腰痛を悪化。対戦相手が清水に変更となった。清水も元フライ級キングオブパンクラシスト。現在2連続KO勝ち中でトップ戦線への浮上を目論んでおり、猿田にとっては厄介な相手だった。

 しかし試合は猿田が徹底したタックルで主導権を握る。終始バックをキープしテイクダウンも取り切り、一本こそ決められなかったものの、清水を圧倒した。

村田の背後からのフックでフィニッシュ(撮影・小黒冴夏)

猿田vs村田でストロー級チャンピオンシップ

 この日は「世界ストロー級挑戦者決定戦」が行われ、村田一着が1R52秒、KOで猿丸ジュンジを破り挑戦権を獲得した。

 積極的にローで仕掛ける村田に猿丸も応戦。猿丸のパンチで大きくバランスを崩した村田に猿丸が襲いかかるが、村田はしのぐと打撃戦に。一気に決めにかかった猿丸だったが、村田が冷静に右左右とストレートを続けざまにヒット。猿丸がダウン。すぐに立ち上がったが、村田の後ろからのフックが炸裂。再度ダウンしたところでレフェリーが試合を止めた。

 これにより、5月13日の神奈川・カルッツかわさき大会で猿田vs村田の世界ストロー級タイトルマッチが行われることとなった。