岩田剛典“記者”、共演者に取材して思わず照れる!?

 芥川賞作家・中村文則のサスペンス小説を映画化した話題作『去年の冬、きみと別れ』のジャパンプレミアイベントが21日、都内にて行われ、主演の岩田剛典と、共演の山本美月、斎藤工、浅見れいな、北村一輝、瀧本智行監督が登壇。主題歌を担当したm-floのスペシャルライブで幕を開ける豪華なイベントが行われた。

 ライブで主題歌を披露したm-floの呼び込みで、岩田が会場後方に姿を現すと会場のファンも大絶叫。キャストと監督は会場の大きな歓声と拍手に包まれ舞台へと上がった。

 この日は、映画で岩田が記者を演じたことにちなみ、岩田が共演者に“取材”することに。岩田の最初の質問は「最近、スクープしたこと、されたことは?」。すると浅見が「北村さんがレディーファーストだったこと。エレベーターに乗ると必ず女性を先に行かせてくれる」と明かしたが、すかさず斎藤が「男性にもそうなんですよ」。「女性だけじゃなかったんですね」と浅見がやや残念そうな顔をすると、北村が照れ気味に「男も女も好きなんです」と答え、会場を沸かせた。

 記者の任務を託された岩田は、さらに共演者から情報を引き出すべく「実は、もう一つどうしても聞きたいことがあって…」と続けるも、つい照れて顔を手で覆ってしまう。会場から「かわいいー!」という声が上がる中、苦笑しつつ「この映画をもう一度撮影するなら、どの役を演じてみたいですか」と質問すると、斎藤は「山本さんが髪をかき上げる姿がかっこよくて、あれがやりたいので山本さんが演じた百合子役」と答え会場をざわめかせた。さらに北村は「どの役も難しいんですけど、女優陣だと岩ちゃんとキスシーンがあるから…女優のどちらかの役で(笑)」と回答。北村が「岩ちゃんとのデートシーン、あこがれるよなあ」と言えば斎藤も「海辺デートとか、いいですよね」と続け、これには“敏腕記者”岩田も照れ笑いするしかない。
 逆に、斎藤から「(今回演じた)耶雲以外なら誰を演じたい?」と聞かれた岩田は、斎藤の演じた天才写真家・木原坂と回答。「セクシーで、タンクトップ姿で…工さん“まんま”やん、と」という岩田に斎藤は「以前、雑誌に“タンクトップの男はダメ”と書いてあるのを読んでから僕自身はタンクトップをやめました。これはインナーだと思っています」と独特なこだわりを見せ、一同の笑いを誘った。

 最後に岩田は「この映画の宣伝で“騙される”“騙された”とよく言われますが僕は、この本質は、真実を知ったときに人間の欲や愛情が見えてくるところだと思っています。映画を見終わったときに、タイトルの意味を分かっていただけると思います」としっかりした“リポート”で締めくくった。

 映画は3月10日から全国公開。