バスケ男子代表が4連敗後の8連勝で劇的W杯出場権獲得

2月24日、W杯出場権を獲得し、歓喜の日本代表(写真:新華社/アフロ)

 バスケットボール男子日本代表が2月24日にカタールで行われたワールドカップ(W杯)2次予選最終戦カタール戦で96−48で勝利を収め、W杯出場権を獲得した。

 日本のW杯出場は2006年の日本大会以来。この時は開催国枠での出場のため、予選を勝ち抜いての地力出場は1998年のギリシャ大会以来21年ぶりとなる。

 日本は2017年11月から始まった1次予選で初戦から4連敗と大きくつまずいたが、その後、オーストラリアと台湾に勝ち2勝4敗でグループ3位で1次予選を突破すると、昨年9月からの2次予選では6連勝。4連敗からの8連勝という劇的な結果でW杯出場を決めた。

 25日にはカタールから帰国し記者会見に臨んだ。成田空港には多くのファンが待ち受け選手らを大歓声で迎えた。フリオ・ラマス監督は「日に日にファンが増えていく実感がある。皆さんと勝ち取った結果」と感謝の言葉を述べた。

 今回、予選を勝ち抜いたことはW杯出場ということ以外にも大きな意味を持つものとなる。これまで日本は世界で戦える実力を示せていなかったことから、2020年東京オリンピックの開催国枠での出場が認められていなかった。3月にFIBAは理事会を開き日本の開催国枠付与を審議することになっていたのだが、これに向けて大きなアピール材料となる。

 仮に開催国枠が付与されなかった場合はW杯でアジア最上位での五輪切符獲得を目指すことになるのだが、ファジーカス、八村、渡辺が揃えば、これは実現可能な目標。
 どちらにしても出場が決まれば1976年モントリオール大会以来、44年ぶりの五輪出場となる。
 なおW杯は今年の8月31日から9月15日まで中国で開催され、組み合わせ抽選は3月16日に行われる。