「女性向け」を排除した理由【田口桃子の「死ぬまでモテたい」 第31回】

左からラブメンの左慈半造、長瀬広臣、アレク
 GIRL’S CH主催のイベント「イケメンフェスティバル2019」について、もう少し。

 イベント本編の様子はこちらから
 https://www.tokyoheadline.com/443950/

 GIRL’S CHでは毎月、新作を購入した方を対象にしたイベントを開催しています。

 対象作品を購入しさえすれば参加費用はかからないのですが、それでも作品の代金が1作品3,000円前後はします。

 イケメンフェスティバルではそのハードルをぐっとさげて、入場料を1,280円(早割だと980円)にしており、普段よりも参加しやすいイベントだったのではないでしょうか?


 今回のイベントは、女性向けのAV・アダルトグッズ・風俗の3つにスポットライトをあてたのですが、あえて「女性向け」についての説明は一切排除しました。

 参加される方によっては、すごく不親切に感じられた方もいらっしゃったかもしれません。

 でも今回はあえて、そういう作りにしてみました。

 以前もこの連載で書いたのですが、「女性向け」についての説明をしだすと、それだけでイベントが終わってしまうと思うんですよ。
(ちなみに、その時の記事はこちら。 https://www.tokyoheadline.com/437564/

 今回は風俗を大々的に取り上げることが初めてだったので、当初の構成では「女性向け風俗ってどんなことができるの?」ということを説明するコーナーを入れたりしていたのですが……やめました。

 女性向け風俗の店舗の方と話していても、それぞれの考える「女性向け」だったり「風俗」のイメージが全然違うんです。

 その中であえて定義することは、その定義通りのお店は「女性向けである」、それに外れたお店は「女性向けでない」と言われかねません。

 実はこれ、GIRL’S CHもずっと言われてきていることなのです。

 女性向けAVとは、ドラマものでイケメン男優が出ていて描写はソフトである、という誰が決めたかわからない女性向けAVの定義。

 でもGIRL’S CHのAVはその定義から外れたものもたくさんあります。

 そして定義から外れたものでも、支持してくれるお客様が多くいらっしゃいます。

 AVも、アダルトグッズも、風俗も、定義に沿っているかどうかで判断されてしまっては、みんなが損をしてしまいますよね。

 作り手にとっては、その作品やサービスはウケないと判断してしまうかもしれません。

 お客様にとっても、好きな作品を堂々と好きだと言いづらい環境は嫌なはずです。

 だから、「女性向け」という定義にとらわれず、「好きだから」楽しんでもらいたいと思って、こういうイベントにしてみました。

 定義することより、いろいろな種類の楽しいことをたくさん提供していきたいというのが、GIRL’S CHのスタイルです。

 これからもそんなたくさんの楽しみを作って、参加者それぞれが好きなように楽しめるようなイベントやサービスを展開していきたいと思っていますので、ぜひイベントにも遊びにきてください!

 イケメンフェスティバル2020が、あるといいな~!!
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL’S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL’S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL’S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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