2階級制覇目指した卜部弘嵩が準決勝で惜敗。西京春馬は2年連続のアクシデント【11・24 K-1】

準決勝ではこの右でジャオスアヤイからダウンを奪ったが…(撮影・堀田真央人)

準決勝は延長にもつれ込む接戦の末、判定負け


 準決勝ではジャオスアヤイと対戦。1Rからジャオアスアヤイの重い右ローが卜部を襲う。対する卜部はスピード感のあるキックとパンチの連打で対抗。

 卜部がパンチの連打から飛びヒザを放つと、ジャオアスアヤイも1回戦で安保を破った飛びヒザで返す。
 
 ジャオアスアヤイの右ローに1回戦からローキックをもらっていた卜部の足が流れる場面も。

 ジャオアスアヤイはプレッシャーをかけ前に出て飛びヒザの着地から右フックを打ち抜いて卜部からダウンを奪う。

 立ち上がった卜部に対し、またも飛びヒザを狙ったジャオアスアヤイだったが、今度はその着地際に卜部が右フックでダウンを奪う。

 その後の打ち合いで卜部のパンチにジャオアスアヤイが倒れるも、これはスリップダウン。

 卜部は千載一遇のチャンスを逃してしまった。

 以降、2、3Rは互いに一歩も引かない打ち合いを展開。3Rにはやや手数が落ちたジャオアスアヤイに対し、卜部は手数を落とさず試合をまとめる。

 しかしジャッジは1人が卜部を支持したものの、残る2人はドローで延長へ。

 延長ラウンドはパンチの精度を求めた卜部に対し、ジャオアスアヤイは手数で勝負。じりじりとプレッシャーをかけ、パンチを放つ卜部に対し、ジャオアスアヤイは下がりながらも手数をそろえ、延長も互いに決定打を放てないまま終了。

 ジャッジはジャオアスアヤイの手数を評価し、3-0の判定でジャオアスアヤイが勝利を収め決勝に進出した。

 卜部は試合後の会見で「ここに賭けてる気持ちが強かったので、燃え尽きたというか……ちょっと、疲れました」と話した。