浦沢直樹や蜷川実花らがアートで五輪の魅力伝える。東京2020公式アートポスター展開幕セレモニー

東京都現代美術館で行われた「東京2020公式アートポスター展」オープニングセレモニー
東京2020大会を盛り上げる芸術展「東京2020公式アートポスター展」の開幕を前に6日、東京都現代美術館でオープニングセレモニーが行われ、小池百合子東京都知事や漫画家の浦沢直樹らが出席した。

東京2020公式アートポスターは、国内外のアーティスト20人がオリンピック・パラリンピックをテーマに制作した芸術作品で、アートポスターを通じて東京2020大会のスポーツ・文化イベントへの認知と理解を促し、機運醸成につなげるのがねらい。オリンピックをテーマにした12作品とパラリンピックをテーマにした8作品、全20作品が披露されるのは今回が初めてとなる。

セレモニーに出席した小池都知事は「いよいよオリンピック開会まであと200日に迫りました。公式アートポスターはそれぞれの作品にストーリーがあって、アートで大会への期待を膨らませてくれること間違い無しと思います。オリンピックはスポーツと同時に文化の祭典。レガシーといえば、“東京の文化”というのを強調していきたい」 と挨拶した。
セレモニーに出席した漫画家の浦沢直樹
パラアスリートのそのままの魅力を伝えたいと語った写真家の蜷川実花
この日は、公式アートポスターを手がけた作者らも登壇。「20世紀少年」で知られる漫画家の浦沢直樹は「次はあなたの出番です」というタイトルで、戦いに挑む選手の興奮や息遣いを、後ろ姿や表情で巧みに表現した。作品の最後には「つづく」と綴られ漫画家らしい演出も。「オファーをいただいた瞬間に頭に浮かんだイメージをそのまま描きました。最後の仕上げのところに「つづく」と入れたのは、日本の次のページをめくりたくなるものを表現したかったからです。アスリートの皆さんの心に響けばと」と作品への思いを語った。

「東京2020公式アートポスター展」は、東京都現代美術館で1月7日から2月16日まで。