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7・23修斗 川名が環太平洋王座奪取。佐藤は元UFCファイターに1RKO勝ち

2017.07.24 Vol.695

 プロフェッショナル修斗公式戦(7月23日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた「修斗環太平洋ライト級王座決定戦」で川名雄生がABを2R2分11秒、KOで下し、第9代王者となった。

 1R開始早々に左フックで突っ込んだ川名だったが、ABはするりと交わすとタックルでケージに押し込みテイクダウン。サイドからパンチを放つが、川名はしのぐと、サイドを取られながらもケージを使って立ち上がる。なおもケージに押し込むABだったが、川名はその力を利用して体を入れ替え、逆に押し込むとテイクダウンに成功。ABは下から左腕を取りにいくが、しのいだ川名はバックを制したまま立ち上がり、パンチからケージに押し込む。ラウンド終盤はスタンドでの打ち合いとなったが、打撃では川名が圧倒した。

 序盤こそ、ABのタックルに手を焼いた川名だったが、その攻防で思わぬスタミナを使ってしまったABは終盤失速。試合のペースは徐々に川名のものに。

修斗とDMM.comが業務提携。7・17後楽園大会からケージ採用。ラウンドガールも登場

2016.06.03 Vol.667

 

らの声で5名を選出し、7月17日の東京・後楽園ホール大会からラウンドガールが登場することとなった。オーディションの詳細はDMM.yell( http://yell.dmm.com/lp/ )。

 また修斗の大会チケットも「DMM.E」で独占販売することとなった。7月大会のチケットは6月4日から発売される。DMM.Eのホームページ( http://event.dmm.com/ )でアプリのダウンロードが必要となる。

 この日は7月大会の会見も行われ、今大会から後楽園ホール大会ではケージを導入することが発表された。これまでは設置に時間がかかることやコストの問題などで見送られてきたが、現在のMMAの主流がケージに傾きつつあることからこの度の決断となったもよう。

 会見には世界フライ級チャンピオン決定戦を行う飛鳥拳と澤田龍人をはじめ参加選手が登壇。

 飛鳥と澤田は調印式に臨み、「先輩の内藤のび太選手が海外で凄い試合をしてONEのベルトを持って帰ってきたので、少しでも先輩に追いつけるよう、先輩の巻いていたベルトを巻きたい」(飛鳥)、「一度取り損ねたベルトなので死ぬ気で取りに行きます」(澤田)とそれぞれベルトに向けての意気込みを語った。

 今回からバンタム級からフライ級に階級を下げる猿田洋祐は飛鳥と澤田に「勝ったら新チャンピオンとやりたい。新チャンピオンには逃げないでほしい」と宣戦布告した。

 1年5カ月ぶりの復帰戦となる石橋佳大は「ずっとケージを意識して練習をしてきたので楽しみ。面白い試合になると思うので、まばたき禁止で全局面に注目してください」、対戦する安藤達也は「どんな状況でもお互い一本KOを狙うような、タイトルマッチよりも盛り上がる試合をします」とそれぞれ語った。

 3年ぶりの修斗復帰となる児山佳宏は「突然修斗からいなくなって、またふらっと修斗に戻ってきた感じ。坂本さん怒ってないですか?」とサステインの坂本一弘代表に突然の問いかけ。坂本代表の「怒ってないですよ」の答えに「怒ってないということで安心して戻れます」と会場をなごませた。児山は元環太平洋王者だが、タイトル戦線については「現在2連敗中なので目の前の試合に集中したい」と話した。
 また新たな決定カードとしてフェザー級の土屋大喜vs祖根寿麻戦が発表された。

5・28修斗 インフィニティリーグで征矢が計量オーバー北原と不本意なドロー

2016.05.29 Vol.667

 プロフェッショナル修斗の公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.21」が5月28日、東京・新宿FACEで開催された。メーンで行われる予定だった「インフィニティリーグ2016公式戦」北原史寛vs征矢貴戦は、北原が計量をクリアできず、征矢の不戦勝となった。バンタム級のリミットは56.7kgだったが試合は59.9キロ契約で行われ、ドローとなった。
 試合は1Rから北原がタックルからのテイクダウンで主導権を握る。なんとか背中を付けないように粘る征矢だが、時間はいたずらに過ぎていく。ブレイクでスタンドに戻ると得意の打撃を繰り出す征矢だが、すぐに北原のタックルの餌食となる。
 征矢は1Rで勝てば不戦勝の勝ち点2にプラス2点、2Rで勝てばプラス1点加えることができたのだが、ジャッジ1人が20-19で北原を支持、残る2人が19-19の1-0のドローで勝ち点を積み上げることはできなかった。

 セミファイナルで行われたフェザー級戦は佐藤将光がスーパー均くんを3R3分59秒、スリーパーホールドで破った。
 佐藤は昨年から修斗に本格参戦。元環太平洋フェザー級王者の土屋大喜、Road to UFC JAPAN参加者でフェザー級の有望株である安藤達也をVTJで破るなど着々と白星を重ねていたが、昨年末に竹中大地に0-3の判定で敗れ、この日が再起戦。打撃、グラウンドともに均くんを圧倒し、再びフェザー級戦線に名乗りを上げた。竹中は今年3月に環太平洋フェザー級チャンピオンに就いており、佐藤は「前回は竹中選手に完封された。そこ(竹中)を目指して一歩一歩重ねていかないと。自分が勝たないとフェザー級は盛り上がらないと思うので頑張る」と話した。

 なおこの日は「世界フライ級王座決定戦」飛鳥拳vs澤田龍人が行われる7月17日の後楽園ホール大会の決定カードを発表。フェザー級では1年5カ月ぶりの復帰となる石橋佳太と安藤達也、ウェルター級ではABと3年ぶりの参戦となる元環太平洋ウェルター級王者・児山佳宏が対戦する。

「WSOF‐GC」日本大会 小見川と中村が判定、渡辺久江がKOで勝利

2016.02.08 Vol.660

 米国の総合格闘技イベント「WSOF‐GC」日本大会が7日、東京・TDCホールで開催された。
 昨秋、開催が発表された同大会。「WSOF‐GC」はかつてK-1で活躍し、日本でも人気のレイ・セフォーが代表を務める「WSOF」とは別組織ではあるが、バイスプレジデントオブオペレーションズを務めるジェイソン・リリー氏が昨年の会見時には「WSOFはアメリカ国内をメインに行われているローカルなイベントで、WSOF-GCは世界からファイターを集めて、グローバルな形で発展させていくイベント」などと説明。微妙な関係で、今年になってセフォーがメディア上で「係争中」と発言するなど日本のファンの間でも混乱が生じていたが、WSOF-GCが「両社は別会社で、独自の経営をしています。しかしながら、株式の持合等を通じて非常に密接であり、いわばファミリーの様な関係にあります」とその関係を発表。大会当日を迎えた。
 試合はオープニングファイトを含む10試合が行われ、メーンは「WSOF‐GCヘビー級タイトルマッチ」。第1試合からセミファイナルまでの8試合は日本vs世界の図式で行われた。
 結果からいうと小見川道大と中村優作が判定、女子の渡辺久江がKOで勝利を収め日本勢は3勝5敗と厳しい現実となった。
 PRIDE、UFC、戦極といった国内外のメジャー団体で活躍した小見川道大はテディ・バイオレットと対戦。2度のローブローにもひるむことなく戦い続け2‐1の判定で勝利を収めた。試合後は感極まった表情で「クソみたいな試合をしてしまい申し訳ございません。まだまだ俺はやります。命果てるまで頑張ります」と挨拶した。

来年2月の『WSOF-GC 日本大会』の一部対戦カードを発表 渡辺久江が5年半ぶりの復帰戦

2015.12.16 Vol.656

 米国の総合格闘技イベント「World Series of Fighting Global Championship」(WSOF-GC)が16日、都内で会見を開き、『WSOF-GC 日本大会』(2016年2月7日、東京・TOKYO DOME CITY HALL)の一部対戦カードと参戦選手を発表した。

 この日発表されたのはフェザー級の児山佳宏vsカマル・レボスキー(ポーランド)、小見川道大vsテディ・バイオレット(フランス)、ライト級の郷野聡寛vsミロスラブ・ストラバック(スロバキア)、ヘビー級の川口雄介vsリチャード・オドムス(米国)、エブゲニ・エロキンvsジャニ・イスファン(ハンガリー)の5試合。
 エロキンvsイスファン戦にはヘビー級のタイトルがかけられメーンで行われる。

 会見には川口と参戦選手として発表された中村優作、中島太一、猿丸ジュンジ、渡辺久江が登壇した。この4選手の対戦相手は現在交渉中だが、海外の選手が予定されている。
 川口は「参戦が決まり、大変光栄。緊張感を持って、しっかり練習して当日に向かいたい」、中村は「一番目立つ試合をしてKOでしっかり勝ちたい」、中島は「この大会に出られることにとてもわくわくしている。なぜ僕が呼ばれたかは分かっているつもり。エキサイティングな試合を必ず見せると約束します」、猿丸は「早く試合がしたかったので、この大会に出られることに感謝しています。僕の試合はいつもアグレッシブに動いているので、この試合もアグレッシブに動き続けて、その中でKOをしっかり狙っていきたい」とそれぞれ話した。
 また5年半ぶりの復帰となる渡辺は「復帰戦でこんな素敵な舞台に呼んでいただいて光栄。どんどんいま若い選手が出てきていますが、まだ若い選手に負けないというところと、私の持ち味はKO勝利だと思っているので、そこを見せたい。今後、海外でも試合をしたいと思っているので、それに繋がるような試合をできれば」と話した。

米国のMMAイベント「WSOF-GC」が来年2月7日に日本大会開催 小見川道大が参戦

2015.11.11 Vol.654

 米国の総合格闘技イベント「World Series of Fighting Global Championship」(WSOF-GC)が11日、都内で会見を開き、来年2月7日に東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLで日本大会を開催することを発表した。
 会見にはプレジデントのショーン・ライト氏、ディレクター アンド パートナーのデュネッサ・ヘッサー氏ら運営側のスタッフ5名とWSOF-GCに参戦する、戦極、DREAM、UFCで活躍した小見川道大と元修斗環太平洋ウェルター級王者・児山佳宏が登壇した。

 冒頭、ヘッサー氏がWSOF-GCについて「WSOF-GCは格闘技マーケットのリーダーであり、アメリカ国外でのイベントに力を注いでいる。もちろんアメリカ国内でも今後、地域的に大会を開催していく予定」と説明。今後のビジョンについては「WSOF-GCの目的は世界中のファイターを集めて、グローバルなチャンピオンを世界中にプロモートしていくこと。日本のMMA界のリーダーと協力しあいながら、ベテラン選手だけではなく、これからのポテンシャルのある選手を育てていく予定。日本人選手を日本国内だけではなく世界中に広めていくつもり」と語った。

 児山は11月21日に中国の海南で開催される大会に、小見川は2月の日本大会に出場する。
 小見川は「目の前に用意された相手を、総合格闘技の中で戦う柔道家として倒すだけ。柔道家、小見川道大を見ていてください」、児山は「この大会は自分にとってチャレンジ。もっと強くなるためには、もっとチャレンジをしていかなければいけないと思うので、この海外での試合はチャレンジ。トーナメントと聞いているので絶対に勝ち上がって、来年2月の決勝に駒を進めたい」とそれぞれ語った。

1・13後楽園で佐々木憂流迦がZST王者・藤原敬典と対戦

2013.12.16 Vol.606

 12月15日に開催されたプロフェッショナル修斗公式戦で、来年1月13日の東京・後楽園ホール大会への参戦が発表されていた佐々木憂流迦がZSTバンタム級(60kg)王者の藤原敬典と対戦することが発表された。
 藤原は修斗初参戦。「この階級で佐々木選手と試合をしたいという選手は多いと思う。そのなかで組んでいただけて感謝します。僕は背が高い選手を殴るのは得意なので、まだ寝技で一本を取られたことがないので、修斗のリングで強いところを見せちゃおうかなと思ってます」と語ると、佐々木は「ZSTの看板を叩き折るつもりでぶっとばしたいと思います。一本取られたことないっておっしゃってるんで、首絞めて気絶させようかなと思ってます。今回も1Rで叩き潰したいと思ってます」と応戦した。
 また2月23日に東京・大田区総合体育館で『VTJ 4th』を開催することも合わせて発表された。
 この日のメーンに出場した元修斗環太平洋ウェルター王者の児山佳宏が『VTJ 3rd』で星野相手に圧倒的な強さを見せつけ、「王者クラスと対戦したい」とアピールしたZSTの小谷直之に「やってもいい」と挑発。
 小谷もリングに上がり「今のアツい試合を見せられたらやるしかないでしょう」と受諾。正式決定はまだだが、この好カードが実現するのはほぼ間違いのないところとなった。

9・29修斗 弘中がウェルター級王座2度目の防衛「今日は来てよかったでしょ」

2013.09.30 Vol.601

 プロフェッショナル修斗の公式戦が29日、東京・後楽園ホールで開催された。メーンでは世界ウェルター級チャンピオンシップが行われ、王者・弘中邦佳に同級1位の児山佳宏が挑戦。弘中が4R3分43秒、腕十字でギブアップを奪い、2度目の防衛に成功した。
 目標を世界王座に据え、同級の環太平洋王座を返上し、チャンスを待っていた児山。コールの時には入場時から発散されていた内に秘めたる闘志を放出すべく、「ハッ」と気合の掛け声を発する。一方、王者の弘中はその間も力の抜けたリラックスした表情。
 1R、打撃の攻防から弘中はバックブローを狙うなど、時折トリッキーな動きを見せる。児山のパンチをバックステップで交わして余裕をアピールするなど、ゴング前の様子がそのまま戦い方にも表れる展開に。
 児山の左ジャブを受けた弘中だが、距離を詰め組み付き、テイクダウンを狙う。ロープを使いしのいだ児山だが、バックに回った弘中は引き倒しスリーパーを狙う。児山はスタンドに戻ろうとした弘中の左足にからみつくが弘中はパンチと鉄槌でクリア。この一連の攻防の中でロープをつかんでしまった児山に口頭で注意が与えられた。
 右ストレート、飛び込んでの左フック、飛び膝と多彩な打撃で攻め込む弘中。膝蹴りを右ストレートで迎撃され、尻もちをついた弘中だが、軽快なステップで追撃を交わす。
 2Rになると児山の左ジャブが当たり始め、弘中もなかなか踏み込めなくなったが、パンチを放つときにやや頭が下がっている児山に下から突き上げるような膝蹴りを放つなど終始冷静に試合を運ぶ。
 児山から一発いいパンチをもらってもリング内を大きく使って走って逃げる形で連打を許さない弘中。業を煮やしコーナーに追い詰め打ち合いに持ち込む児山に、最初のうちは応じた弘中だがパンチをかいくぐり組み付いて、児山の勢いを止める。
 剛の児山に柔の弘中。
 そんな試合展開で迎えた4R。弘中は児山の左ジャブを交わしタックル。気負いもありスタミナがやや切れたか、児山はテイクダウンされマウントを許してしまう。ここはスキをつきすぐにスタンドに戻した児山だったが、弘中は再度テイクダウンを奪い、マウントからパウンドを落とす。体をよじって脱出を図る児山のバックに乗ってスリーパーを狙う弘中だったが、再度マウントに戻し、パウンド。たまらず児山が半身になったところを逃さず左腕を腕十字で捕らえると、一気に絞り上げギブアップを奪った。

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