所チームの悲願の初優勝に桜庭「なぜ俺がいないときに優勝する?」【QUINTET】

決勝では小谷(下)が三角絞めで一本勝ち(撮影・蔦野裕)

決勝では小谷が世羅に一本勝ち


 決勝では「TEAM CARPE DIEM」と対戦。CARPE DIEMはトーナメントで過去3度優勝する強豪チーム。所、中村は何度も苦杯をなめてきた。

 金原と岩崎正寛による先鋒戦が8分ドローに終わり、迎えた次鋒同士の対戦は小谷直之vs世羅智茂。2人は2018年の「QUINTET FIGHT NIGHT in TOKYO」でのトーナメントで対戦し、8分ドローとなっている。

 世羅は下からさまざまなパターンで首、腕、足を取りにいくが、小谷はそのフィジカルでしのいでいく。世羅のペースで試合は進み、中盤には世羅が上を取るようになるがここでも小谷がしのぎ切る。しかし終盤、下になった小谷が世羅の一瞬のスキを突き三角絞めにとらえる。なんとか脱出を図る世羅だったが、小谷のフックは固く無念のタップとなった。

 小谷は続いて中堅・白木大輔と対戦。世羅を相手に6分戦った後とあって小谷は守勢に回る展開が続き、中盤までに2つの指導をもらう苦しい展開となる。1試合に3度の指導で負けとなるルールとあって絶体絶命となった小谷だったが、動きが止まりかけると金原が「指導になる。動け!」と絶妙のタイミングで指示。この声がかかるたびになんとか反撃し、8分をしのぎきった。