おジャ魔女どれみの続編!?「魔女見習いをさがして」にみる“映画の魔法”【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 今日(11月18日)から三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.10『ウィルス・ブルース』がスタートしました。

“全米が混乱”するような“日本よ、これが小劇場だ”と言えるような作品になってます。

 いや、少なくとも248役出てくるので、全米の前に客席が混乱するかもしれません。でも大丈夫なような作品に仕上がってますので、安心していらしてください。

 今週も鑑賞記です。人生相談も引き続き募集中です。では始めましょう。
黒田勇樹
 放送から20周年を迎えた人気アニメ「おジャ魔女どれみ」の続編として位置づけされ制作された「魔女見習いをさがして」を鑑賞して来ました。

 20年前というと、筆者は18才、バリバリ尖った高校生の男の子だったのでアニメ自体は観ていません。年下の女の子とカラオケ行くと皆歌うので「あの、大きな声でピリカピリララするヤツか」ぐらいの認識でした。


「さあ、予備知識もなければ現役世代でもない38才のおっさんを、1本の映画として、どれだけ楽しませてくれるかな!?」と、半ば決闘に赴くような気分で劇場に行ったのですが…


 ダンサーインザダークを「涙なくしては観れない感動作」って、宣伝を真に受けて観に行った時と似た気分でした。

「大人気魔女っ娘アニメの続編!」と思って観に行くと、痛い目に遭います。あ、いや、多分当時現役世代だった女の子たちには、どストライクだろうし、「続編」と思わずに観ればとても良く出来た作品。鑑賞後にインタビューなどを読んでみたところ、タイトルに「おジャ魔女~」を入れないなど、制作チームも「続編ではなく、独立した新作映画」として作っていた意識が強い様子。

 この辺は、宣伝とか見る側の先入観とか、複雑な“場外乱闘”が、作品を邪魔しちゃってもったいなかったかな?と、思いました。


 ストーリーはというと、なかなか生々しい部分の多い、大人向けの話。それが、あの“日曜日の朝に見るテイストの絵柄”で行われていくワケです。

 これは本当に上手だった!

 ど頭から、仕事や恋愛、生活について「えげつない」というか「刺激の強い」「耳が痛い」話題をバンバン登場人物たちに言わせていくのですが、一見ミスマッチしそうなこの「絵柄」と「話題」を、前半で「これでもか」と観せてくれるので本題に入る頃には、違和感を感じなくなってストーリーに没入できるし、重い内容になった時も画面のポップさに救われて落ちすぎないという絶妙なバランスの構造。


 これこそまさに“映画の魔法だ”とピリカピリララ!


 基本的には楽しみつつ、「続編」と「宣伝」というものの在り方について考えさせられる作品でした。
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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

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