〈インタビュー〉若松佑弥「人生、何が起こるか分からない。なので早くチャンピオンになりたい」【4・22 ONE】

 アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」は4月7日から4週にわたり米国のTNT(ターナー・ネットワーク・テレビジョン)とジョイントした「ONE on TNT」シリーズを開催している。


「ONE on TNT 3」(4月22日午前9時30分)では日本の若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)がリース・マクラーレン(豪州)と対戦。今後のフライ級の王座戦線を占う大一番に臨む若松に話を聞いた。



「ONE on TNT 3」に出場する若松佑弥(©ONE Championship)

4・22「ONE on TNT 3」でリース・マクラーレンと対戦


 若松はONEでは現在3連勝。ランキングも4位とタイトルに手が届くところに位置している。その3連勝目となった昨年11月のキム・キュソン戦で勝利を収めた後のケージ内でのインタビューで「マクラーレンと戦いたい」と表明しており、その希望が通った格好となった。


 若松はマクラーレンを指名したことについては「いま、ランキングは(ダニー・)キンガット、カイラット(・アクメトフ)、マクラーレンという順番です。僕はこの3人はみんな倒したいと思っているんですが、今、みんながすごく強いと言っているのがマクラーレンなので、まずマクラーレンの名前を挙げさせてもらいました」とその理由を語った。


 若松は「マクラーレンの強さ」については「うまい強さ。生物的というよりも、器用な感じ。剛より柔」と評する。


 タイトルを目指すなら自分より上位の選手をターゲットにするほうが手っ取り早い。しかし若松は「ONEのフライ級の中で5人を挙げるとしたら、その中に入っている選手。自分の中ではチャンピオンの(アドリアーノ・)モラエスより強い選手だと思っています。逆にキンガットよりも今の自分にとったら厳しい相手だと思って指名させてもらいました」とあえて自らに過酷な試練を与えた。


 この試合で勝てばタイトル挑戦へ大きなアピールとなる。しかし若松の試合の前にONEのフライ級戦線に大きな動きがあった。4月8日の「ONE on TNT 1」で行われた「ONE世界フライ級タイトルマッチ」で王者・アドリアーノ・モラエス(ブラジル)がデメトリアス・ジョンソン(米国)を破り、王座を防衛した。


 若松はこのタイトル戦の前に行われた自らの公開練習等でも「正直、DJが勝つと思っていますが、あえてモラエスに期待しています。モラエスには頑張ってほしい。あっけなくやられるのではなく、DJの底を見せてほしい。ONEとUFCに差はないということをモラエスに証明してほしい」などと語っていた。


 若松は2019年にDJに敗れており、タイトル挑戦に向けてはなおさら今回の試合は負けられないものとなった。



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