これは“ハリウッド版「蒲田行進曲」”だ!! 名優ジジイが勢揃い「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.11「スーパー名探偵のファイナル事件簿2021」が絶賛稽古中です。いや、絶賛とか言ってる場合じゃなくて追い込み中です

 自信作の再演で、ぜひ見ていただきたいのですが、世間はまだまだなにかと騒がしい時期ですので、無理なさらずに。でも気になっちゃった人はぜひお越しください。

 今週は鑑賞記です。では始めましょう。

黒田勇樹

 すみません、誤解されても構わないので「多くの人の目に止まれ!」と、過激なタイトルをつけました。「蒲田~」は、最高だし、誰かの作品を他の作品に例えるの大嫌いなのですが。この映画が、多くの人に観てもらえれば、俺自身は何人に嫌われても構わない。
それほどまでに、この映画…

「映画を好きな人が作った“映画”の、映画」という、意味ではあの傑作「蒲田行進曲」にも、引けを取らない、最高の「“映画”の映画」だったんです!

 日頃から、インディーズの映画祭や漫画の新人賞に投稿される「売れない映画監督や創作者の苦悩」みたいな題材の映画を“自慰行為だ!”と、批判し続けている僕ですが、

「“映画人”が“今こそ!”と、作った“映画の映画”」は大好きなんです。

「ニューシネマパラダイス」に始まり、最近なら(でもないけど)「ローマの休日」の誕生秘話(でもないけど)「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」とか、ティムバートンが撮った「エドウッド」、邦画なら「ザ・マジックアワー」とか「免許がない!」まで、映画人というか、“映画に人生を捧げた人たち”の“映画の映画”って、最高ですよね。

 この映画も「ゴッドファーザー」のデニーロ!日本では「MIB」やコーヒーのCMでお馴染みトミーリージョーンズ!「セブン」のモーガンフリーマン!

 この名優たちが「ジジイ役での共演」を「快諾」したということからも、制作側の情熱や愛がわかると思いませんか?

 ストーリーは、インチキプロデューサーと落ちぶれた老俳優の“復活劇”というよくある構造のコメディなんですが、作中に出てくる台詞“映画界への挑戦状”

 この“~挑戦状”という言葉はプロデューサー役が“自分が書いた世界への手紙”という脚本を守る為に、一世一代の計略を行う映画を表すために使われるんですが、まさに「この作品自体が“それ”」で、コメディの皮の奥に制作体制からポリコレ関係まで、あらゆるメッセージが込められている上にラストで奇麗にまとまるのが最高に気持ちいい。

 徹頭徹尾という言葉がふさわしい“映画愛”の映画でした。

 あと、バタースコッチ、ずっと可愛い。

 これは、観ないとわからないので、是非ご覧下さい。

 ああ、いい映画観た。コメディで号泣できる、大大大傑作でした。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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