映画大好きクロダくんVS「映画大好きポンポさん」!!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 開会式は23日なんで、そこからオリンピックが始まるのか、予選みたいなやつが始まる今日21日がオリンピックのスタートなのか、考えたら眠れなくなってます。嘘です。

 始まる前にもうお腹いっぱいなところもありますが、とりあえずコロナの感染者数が増えないことを望む毎日です。だってこれからの僕らの活動にも影響するかもしれないんでね。

 さて、今週はひっそり始めましょうか。

黒田勇樹

 Web漫画で話題になり、映画化され全国に公開拡大されたという“シンデレラ”の様なストーリーを背負った本作。

 筆者も漫画の頃から注目していてすっげぇ好きだったんですが、この“映画化”の報を聞いて、もの凄い期待ともの凄い不安が同時に襲ってきました。

 以前にも書いた気がするんですが「映画の映画」って、めっちゃ難しいんですよ。

 漫画を落語にしたり、映画をミュージカルにしたり、そういう“コンバート”の方が「工夫」のしようがあって、よっぽど上手くいく確率が高いんですが

 たとえば「劇団が“劇団の揉め事”」を演劇にしていて面白いの見たことあります?

 あんなん、大体オナニーでおわりじゃないですか!!

「映画の漫画」だったから、面白かったポンポさんが「映画の映画」になってしまうことにめちゃめちゃ怯えながら観に行ったんですが、

 追加のストーリーやキャラを含め、完璧に“映画にする”ことに成功していて、チームの映画への愛を感じ、ほぼずっと号泣してました。

 現代アニメの技法と、古き良き映画的なカット割りのオマージュなど、新しくも美しい画面。

 ポンポさんは、ぶっちゃけ、「ポンポさんというキャラクター」がピーターパンでいうティンカーベルで、「なんでも解決してくれちゃうのを、ビジュアルの可愛さで押し切る」という強引な手法を使っているので、そこがブレなかったのがとっても良かった。

 惜しむらくは「音」

 多分、ここまで興業として拡大する予想がされてなかったのでしょうか?前半のBGMからラストシーンで重要なオーケストラまで「もうちょっとお金かけたら、絶対もっと面白かったのに!」ってクオリティだったこと。

“音”は、もう完全に「お金かければかけるほど良くなる」モノなので、今作のスタッフの誰かがどうとかいう話じゃなくて、「思ってたより売れちゃって、予算感がチープにみえちゃう」というパラドックスが起こっていて、それは誰も責められないのですが、

 めっちゃいいオーケストラバージョン、観たいな、と思わされる

 まだまだ良くなる可能性がある傑作、でした。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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