【KEY WORDで見るニュース】こども庁、384日、複雑性PTSD、歩かない条例

写真:代表撮影/AP/アフロ

こども庁

 野田聖子少子化対策担当相が10月5日の就任記者会見で、子供や子育てに関する政策を推進する「こども庁」の設置を含む関連法案について「来年の通常国会には出していきたい」と述べた。こども庁設置をめぐっては、野田氏が座長を務める自民党の政策グループが、来年通常国会での法案提出を政府に提案していた。また野田氏はこども庁について「ただの調整ではなく、消費者庁のように強い権限を持って立入検査ができるような形で、ことの重大さを知っていただく姿にしていかないといけない」とも述べた。

384日

 菅義偉内閣が10月4日午前の臨時閣議で総辞職。菅首相の在職日数は384日、戦後12番目の短命での幕引きとなった。デジタル庁の新設や2050年までに地球温暖化ガス排出実質ゼロを目指す方針を打ち出したが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い内閣支持率が低迷。自民党総裁選への出馬を断念した。

限定的な閣外協力

 立憲民主党の枝野幸男代表と共産党の志位和夫委員長が9月30日に党首会談を行い、立憲が政権を奪った際に共産党と限定的な閣外協力を行うことで合意した。これは立民と共産、社民党、れいわ新選組の4党が9月8日に消費税減税など6項目で合意した共通政策を実現する範囲での協力なのだが、立憲の支持母体である連合の中では共産との共闘を深化させることへの不満が強まっている。

複雑性PTSD

 宮内庁が10月1日に会見し、秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されていたことを明かした。複雑性PTSDは、PTSDの中でも、長期的に反復するトラウマを体験し、感情が不安定になるなどの持続的な症状があることが特徴。会見に同席した医師は、結婚に関して自身や家族、婚約内定相手の小室圭さんや小室さんの家族に対しての、誹謗中傷と感じる出来事を、長期にわたり反復的に体験された結果と説明。眞子さまは結婚後、平穏で幸福な生活を送りたいという願いが不可能となってしまう恐怖を感じるようになり、自分を価値がないものと考えたり、以前と比べてほかの人との関係を避けるようになったりされているという。

歩かない条例

 エスカレーターでの事故を防ぐため、立ち止まって乗るよう利用者に努力義務を課す埼玉県の条例が10月1日に施行された。エスカレーターに乗る人に対し立ち止まった状態での利用を求めるとともに、利用方法の周知徹底をエスカレーターの管理者に要請する内容。罰則はないが、知事が管理者に対して必要な指導、勧告ができると定めている。