【今月の“人”】木下富美子前都議

(写真:Pasya/アフロ)

 無免許運転による人身事故をめぐり、東京都議会で2度の辞職勧告決議を受けていた木下富美子都議(55)が11月22日、辞職した。

 木下氏は同日、都庁で記者会見を行い、小池百合子東京都知事とも面会して辞職を決断したことなどを明かした。

 辞職を決めた理由としては4カ月ぶりに姿を見せた今月9日の都議会の委員会を挙げた。再選後初めての登庁となった木下氏は出席する意向を示したが、他の都議は「参加を認めれば議員として認めることになる」と出席を拒否し流会に。「十分に仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩んだ」と説明した。また「「齢(よわい)85に至る父の安全が脅かされる状態になった」との発言も。

 9日には議会を欠席していた3カ月分の議員報酬を「NPOなどに寄付した」と語り、寄付した先については「答えられない」としていたのだが、この日も「板橋区ではない、女性や子供たちの支援をする団体などに寄付をした」と答えるのみ。

 事故の際に支援している区議に「今回の件で免許停止になった」と嘘の説明をしていたことについては「その時は混乱していたとしか言えない」などと語った。

 辞職がここまで遅くなった理由についてはこの日も「“続けてほしい”という声があったのも確か」と語っていた。