無差別級トーナメントを制したサッタリが6・19東京ドーム大会とカリミアンの持つクルーザー級王座に照準【K-1】

前日の試合を振り返り、今後の展望を語るサッタリ

 日本ではもともと相撲や柔道などの無差別級では小さい選手が大きい選手を倒すことを痛快に思う文化がある。「イランでもそういった文化はあるのか?」と問われると「もちろん小さい選手が大きい選手を倒すところを見るのはファンも興奮するし楽しめるショーになる。エンターテインメントとしてもそういったパフォーマンスは皆さんに好かれると思っています。それはイランも同様ですし、世界中どのファンも小さい選手が大きい選手を倒すのを楽しんでいるというところはあると思います」と語る。日本の「柔よく剛を制す」のような言葉がイランにもあるか問われると「イランにも同じような言い回しがあります。“自分自身をまず信じれば何事もできる。自分自身を信じることができなければ何もできない。逆に自分自身を信じればすべてのことを実現できる”というようなことは言います。その中で、何のために戦っているのか。そういった気持ちを強く持つことは大事だと思いますし、それが誰のため、何のために戦っているのか、という気持ちを自分の中に強く持つことが大事です。そういう言い回しはあります」と語った。

 今後については「自分自身、ここまで自分のやるべきことができて自分の階級の選手を全員倒してきたと思っています。その中で現時点では6月の武尊vs天心戦のイベントに、自分はトーナメントで優勝してKrushのベルトも持っているので、K-1の代表として出られるように準備をしていきたいと思っています」と前日のリング上で中村拓己プロデューサーに直訴したメガイベントへの出場を第一の目標に掲げる。そして「自分が来日した一番の理由はK-1のベルトを獲ることです。ただ、今は6月のイベントに気持ちを向けていきたいし、そこでファンが自分のパフォーマンスを見たいと思っていると思います。そのために最高の準備をしていきたいというのが今の正直な気持ちです。もちろんベルトは欲しいんですが、まずは6月のイベント。その後にチャンスをくれるのなら、K-1のベルトは必ず獲りたいと思っています」と改めてK-1王座への思いを語った。

 現在、K-1の重量級にはスーパー・ヘビー級、ヘビー級、クルーザー級の3階級があるのだが「自分はヘビー級で戦う選手ではないので、まずは自分の階級であるクルーザー級にフォーカスしたいと思っています」と、以前から口にしていたシナ・カリミアンの持つベルトに照準を定めた。

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