寺山日葵が引退の挨拶「自分の人生を前向きなものに明るいものにしてくれたのがキックボクシングでした」【RISE157】

10カウントゴングを聞く寺山日葵(撮影・堀田真央人)

 初代RISE QUEENミニフライ級王者の寺山日葵(TEAM TEPPEN)の引退セレモニーが「RISE157」(4月24日、東京・後楽園ホール)で行われた。

 寺山は2016年5月に15歳で「J-KICK 2016~Honor the fighting spirits~2nd」でプロデビュー。2017年には「J-GIRLSミニフライ級王座決定トーナメント」に参戦し、決勝に進出するもシュートボクシング(SB)で活躍するMISAKIに敗れ、優勝はならず。RISEには2018年7月に初参戦。2019年9月には佐藤レイナとの王座決定戦を制し初代RISE QUEENミニフライ級王座に就く。11月に始まった女子のみの大会「RISE GIRLS POWER」では主力として活躍。2020年に行われた「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」の決勝では紅絹を破り優勝を果たした。昨年5月にはかねてから打倒寺山を叫んでいたAKARIを相手にミニフライ級王座を初防衛。9月には「RISE GIRLS POWER」初の後楽園ホール大会のメインでRISE QUEENフライ級王者の小林愛三を2-0の判定で破り、名実ともにRISE女子の頂点に立った。

 その後、かねてから違和感を感じていた股関節の治療に入り、今年1月に右股関節唇損傷の手術を受け、成功したものの復帰には1年近くかかるということ、左足も同じ症状が出る可能性があり、その場合、2年ほど試合ができなくなること。そして小林との試合後に今後の目標を聞かれたときに、それまではすんなり出ていた言葉に詰まってしまったことなどから引退を決意。3月15日に引退を電撃発表していた。

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