中止になって改めて考えてみた演劇とコロナの実情【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記 番外編】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.12「黒田薔薇少女地獄」が無事終了しました…とご挨拶したかったんですが、ちょっとしたアクシデントがありまして、残念ながら最後まで完走することができませんでした。

 今週はちょっといろいろ思うところがありまして、番外編です。最後までお読みいただければです。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

ついに、出ました。
 年に2~4本、演劇を作るような生活をしているのですが、この3年で2回「緊急事態宣言が出て中断」「発熱者が出たので公演開始前に念のために中止」と、いうことはあったのですが、今回は「公演中に陽性者が出て中止」。

 検査の受けやすさや、技術の進歩でかなり結果が早くわかるようになったからというのもあるのでしょうが「やっぱりアイツらは身近に居たんだ」という、衝撃が大きかったです。

 号泣しながらの報告を早朝受け、中止の対応に駆け回り(電話とメールで)、自分の検査の手配や、子持ちなので保育園への報告。他の仕事にも「最悪、俺も陽性なら行けない」という連絡を入れる。

 劇場では、中止の報告を受け取れなかったお客さんたちが、いくら待っても開場しないから、立往生の様な状況になってしまい「貼り紙だけでもしてほしかった」と仰っているが、こちらも、スタッフが劇場に住んでいるワケではないので「ルール上は濃厚接触者にはあたらないから」と、ホイホイお客様の前に出ていける状況ではなく八方塞がり。

 んで、思ったのがこの“ルール上は濃厚接触者にはあたらない”の、信用のなさ!
 いや、今回の座組も最大限の注意を払い、ガイドラインとやらにのっとって運営していたんですけれども、演劇やってるヤツなんて全員チャランポランだぜ! 医療や衛生の専門家じゃない人間に、紙っぺら渡しただけで完璧な対応出来ると思う!?

 今がどうというより、未来の希望の話ですが、建物の防災の責任者や、飲食の衛生の責任者の様に、劇場というか“人が集まるところ”での“感染症対策責任者”みたいな、資格の設立と、制度の義務化を“行政”が!!! 専門家を集めて精査して!!! 進めてくれることを願います。

演劇やってるヤツなんて全員チャランポランなんだから。

でも、そいつらと過ごす時間がとてつもなく楽しいイカれたお客さんがいっぱいいて、チャランポランたちにも輝ける瞬間があって、禁止したって絶対になくならないもんなら、偉い人たちが“制度”で、守るしかないじゃん。

また感染者数が増えていて、演劇への足が遠のいてしまうかもしれませんが「今できることは、どの団体も全部徹底している」と、僕は信じているので(こういう感情論が結論になるのが嫌で今回の記事書いたのにな…)

また、是非、皆様劇場へ……。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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