2022世界陸上オレゴン大会『Fighting Spirit』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

ヘイワード・フィールド(2022年7月 第18回世界陸上競技選手権大会 オレゴン)撮影/文章:西村尚己
男子100m 決勝 サニブラウン・アブデル・ハキーム(2022年7月 第18回世界陸上競技選手権大会 オレゴン)
女子やり投 決勝 北口榛花(2022年7月 第18回世界陸上競技選手権大会 オレゴン)
女子1500m 準決勝 田中希実(2022年7月 第18回世界陸上競技選手権大会 オレゴン)

 7月15日から24日までの10日間、アメリカ・オレゴン州で開催された世界陸上競技選手権大会。

 メイン会場となったのはオレゴン大学のヘイワード・フィールド。
 アメリカ陸上界の聖地と言われる陸上専用の競技場だ。

 私がここを訪れて最初に驚いたことは、トラックと観客席の“近さ”というか“一体感”だ。
 トラックと観客席の間には、人一人分の通行スペースがあるのみ。なおかつ観客席はトラックと同じ高さに設置されており段差はない。
 まさに観客が手を伸ばせば選手に届きそうな距離感なのだ。

 実際、ウイニングランの最中に選手と観客が直に触れ合い、喜びを分かち合うシーンを何度も見た。
 こうした“事情”は、フォトグラファーにも少なからず影響を及ぼす。
 日本の競技場はトラックと観客席が一定程度離れており、そのスペースにフォトポジションが設けられるが、ヘイワード・フィールドでは物理的に不可能だ。

 このためフォトポジションの大半は観客席の一部(最前列など)が割り当てられた。
 陽気で熱狂的な観客に囲まれ、彼らの興奮を肌で感じながらシャッターを切った10日間であった。

 大会を振り帰ってみると、もちろん世界の“スーパースター”いや“怪物”たちの最高峰のパフォーマンスには圧倒されたが、しかし一番印象に残っているのは、やはり日本人選手たちの“Fighting Spirit”だ。
“JAPAN”のユニフォームを身にまとい、異国の地で世界の“怪物”たちと堂々と戦い抜く姿は、しみじみと心に響いた。
 戦い切った日本代表選手たちの健闘を称えたい。

■カメラマンプロフィル
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも、どうしてもプロの世界で挑
戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか

★インスタグラム★
https://www.instagram.com/naoki_nishimura.aflosport/

アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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