自然あふれる公園、坂道なくす、としまポイントで観光活性化……小学生が「住み続けたくなる未来の豊島区」でアイデア提案〈豊島区こども未来国連会議〉


 議場に会場を移して行われたプレゼンテーションではさらに大人たちを驚かせた。子どもたちが「住み続けたくなる未来の豊島区」を実現するうえで提案したのが、リサイクルステーションや体験施設を擁したサステナビリティパーク作り、植樹をし50年かけて巨木に育てるなど世界自然遺産を作っていくネーチャーパーク構想、老人ホームなど高齢者向けの住宅を増やしたり、坂道を減らしたりして実現する「平等で一人一人が住みやすい街」、「みんな違ってみんないい街」など、環境や自然、ダイバーシティ&インクルージョンなどさまざまな観点から考えた未来の豊島区の姿。子どもたちは自分のチームの発表時以外は、普段は区議たちが座っている座席で、他チームの提案に耳を傾け、質問した。子どもたちは予想しなかった質問にチームで答えを出したりと、本当の議会さながらのシーンも見られた。


 各チームのアイデアは審査員と子どもたちによって審査され、Cチーム(中島信弦さん、大瀧輝さん、大西菜々美さん、師岡飛向さん、小坂拓磨さん)の「未来的な自然の多い観光都市 豊島区」が優秀賞に輝いた。豊島区にとって観光を充実させることが最も重要だとしたうえで、既存の観光スポットをPRするためにポスターを作ったり、観光地を訪れることでもらえる「としまポイント」を導入してポイントを使って買物ができるようにしたり、人の流れや需要のあるサービスをAIで計測してスマートシティの活性化させるなど、大人顔負けの提案に審査員や議場に足を運んだ区長や議員たちを驚かせた。

 Cチームは、2023年3月に開催される「第3回こども未来国連会議」への参加権を得た。