清野菜名「『日曜の夜ぐらいは…』嫌なことを忘れてドラマを見て」岸井ゆきの、生見愛瑠と“かけがえのない友情”描く新ドラマ


“パッとしない人生に行き詰った女性3人”を演じるのは清野、岸井、そして生見だ。

 清野が演じるのは和久井映見演じる車いす生活の母と2人暮らしの岸田サチ。清野によれば「過去に暗い出来事があってそこからちょっと後ろ向きな性格になってしまっている」という。

「台本を読んでいると、サチを暗くしようと思えばどんどん暗くなってしまうなって思ったんですけど、2人と一緒に撮影をしていく中で、自分が思っていたほど(サチが)暗くならなかったなって思って、びっくりしたんです。暗い中でもしっかり小さな幸せを見つけて踏ん張って生きている、暗いなかでの明るさをサチもちゃんとしっかり持っていたって気づきました」

 岸井は元不良のタクシードライバーの野田翔子役。

「読んでいるときは結構暗い話だなって感じたんですけど、本読みの時にこの3人でやればなんとなく明るく見えるのかなと思いました。翔子に関しては初対面なのにグイグイ行くタイプなので演じていて面白いです。自分だったらこんなことはできないなということも書いてあるので、楽しくやれていると思います」

 生見は、田舎で祖母(宮本信子)と2人暮らしをする工場勤務の樋口若葉を演じている。

「普段は田舎でおばあちゃんと2人で暮らしている女の子なので、東京に出て、2人に会って3人で芝居をしているときは本当に楽しい。セリフなんですけど、なんかありそうだなっていうのが結構多くて、カットがかからずにアドリブになるときはすごく楽しいです」

 進行中の撮影では、観光バスで高速道路を走ってサービスエリアで食事を楽しんだりと和気あいあいの様子。「ずっとご飯の話をしています」と生見。

 会見で清野はバスツアーシーンでのエピソードを紹介。走りながらの撮影のためにスタッフが自由に移動できず、撮影前に岸井が清野の髪を直してくれたという。清野が「すごくうれしかった」と笑顔を見せると、岸井は「今そうやって言っていただいてうれしい」とニコニコだった。