男性27歳「交通事故に遭われたとか。大丈夫ですか?」【黒田勇樹のHP人生相談 135人目】

黒田勇樹「とりあえず打撲程度で生き延びてますが“被害者”が、やることが多すぎて、辟易しています」

 あー、ありがとうございます。右半身めっちゃ痛いけど、とりあえず打撲程度で生き延びています。ああいうことSNSに書くと心配かけちゃうよね。

 ただね!これは、内緒にしておいてほしいけど、芸能界あるあるで“関係各所“に“事故に遭ったよー!”って、アピールしないと、スケジュールの調整とか、すごい面倒になるの。

 色々なところと仕事しているから、ひとつひとつ「事故にあったので〜」ってやるより、まず公の場で「轢かれた!」って言っておくと、取引先が「事故に合ったんだな〜」って前提で連絡を取り合ってくれるので、話が早くなるみたいな感じですかね。

 初めての交通事故だったんですが“被害者”が、やることが多すぎて、辟易している、というのがガチでリアルな現状です。

 道歩いてたら、後ろから車に突っ込まれるという事故だったんですが、横で見ていた妻も、ドラレコ見たお巡りさんも「あの吹っ飛び方で、なんで今そんなピンピンして、ハッキリ受け答えしてるの?」と、言われる程度には吹っ飛びました。

 類まれなる演技力が、そう見せただけでめっちゃ痛かったです。

 僕が出ていた作品で受け身を取っているのは、中の人なので、僕に受け身の才能はありません。んで、その後ですが、警察が捜査して加害者が謝罪して保険会社が補償して、こっちは治療に専念すればいいと思っていたのですが、全然違う。

 警察には呼ばれて話聞かれるし、保険はこっちから色々問い合わせて書類とか書かないとなんにもしてくれない。加害者に至っては、警察から連絡先を交換するように言われたんですが、(ここ重要)警察から“連絡はしないように”。

 意味わからん!

 今は「示談に応じてくれるなら、(相手が若者だったから)不起訴でいいっす」って、警察で話したら、検察(警察と検察の違いは調べてくれ!)、なんと検察には「不起訴希望」とだけ、伝えられてしまったようで、「示談の話どうなったの?」と、警察、検察との三つ巴の戦いにもつれ込んでいるところです。

 今後の流れについて「検察が判断する」とか「民事でして」とか「調書を取り直す」とか、関係各所で言っていることが全然違って、公的な組織とでもいうのでしょうか、平日の9〜17時しか連絡取れないし、平気で折り返し、週末またいで「ただ、電話を待つ月曜日」とか、凄く辛いです。

 皆さんもできるだけ「木曜日までには連絡する」ように、して下さい。

 痛くても、間もなく舞台の本番が迫っていて、流石に参加しなきゃいけなくて(したくて、かな?)でも、保険会社の補償は「最後に医療機関で治療を受けた日」らしいので、ギリギリまで、ちゃんと治療してもらって、万全の状態で舞台に立ちたいジレンマ。
 法律の勉強と、セリフ覚えを同時にやるのは、無理じゃぁ!なんか、「運転とかしちゃいけない」レベルの痛み止めとか処方されてぼーっとしてるし。

 皆さん、車には、気をつけましょう。
 歩行者は後ろから来られるとなすすべがないので“運転する人”が、気をつけましょう。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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