引退試合の山本美憂「100%集中できないことがありそうならけじめをつけたほうがいい」【RIZIN.45】

引退に至った思いを口にした美憂

 引退については「フィジカルの衰えは全くないけど、メンタル的にはいろいろやりたいこととか出てくるとMMAに100%ではないから、そうなってくると私のなかでは過程が一番大事。過程で練習して100%集中できないことがありそうならけじめをつけたほうがいいのかなという気持ち。100%かけてみんなリングに上がっているので、ファンにも申し訳ない。今回は100%だけど、この先のことを考えたときにそろそろいいのかなって」とその理由を口にした。

 勝ったらまたやりたくなるというのが山本美憂的生き方にも思えるのだが「自分で敷いたレールに自分で乗っからないことが多いので全然分からないけど、毎回その時の自分の気持ちに沿っていこうと思っているので(笑)」と語る。また「弟は引退と言わなかった。弟に従ってと思ったけど、考えた。みんなここまで応援してくれたから、最後はちゃんと伝えてみんなに見てもらうほうがいいかなって。弟と同じじゃないし自分の表現の仕方があるから」とも続けた。

 美憂が常日頃口にする言葉に「すべてのことに意味がある」というものがあるのだが、今回も引退の意味を胸の内に秘めての試合になる。美憂は「この先に見えてくるものはきっと、大晦日にリングの上で自分の手が上がってそこからの景色で見えてくる。突発的にやるのが私だし、とにかく今は自分の勝利した姿、そこです」と語った。