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RUI

そっと喋りかけるバラード「口約束」

ーーリード曲は「口約束」。これまで話してきた楽曲とは違ってバラードなんですよね。バラードは、iScreamの歌唱の部分を聴かせてくれますが……。

RUI:iScreamの武器であり魅力であればいいなとバラードを歌ってきたこともあるので、私たちにバラードの印象を持っている方も多いと思います。なので、その部分はこのアルバムでも主張しようと思いました。ただ、バラードといってもいろいろあって、「口約束」はこれまで歌ってきた「ホワイト・ラブ」や「himawari」のような壮大なものではなく、繊細で儚くてそっと喋りかけるような曲。ラストティーンや二十歳になって少しだけ成長した私たちが歌う、今までとは、ちょっとテイストの違うバラードです。これまでのように、愛を叫ぶという部分は変わってないのですが、デビューしてからの2年間、3人それぞれがステージやレッスンを経てレベルアップをしてきました。それが反映されていると思います。

ーー具体的にどんなところが違うんでしょう?

YUNA:言葉が繊細でストレートな曲なんです。私たちがこれまで歌ってきた楽曲は抽象的で、だからこそ誰にでも寄り添いやすいという曲が多かった気がしますが、「口約束」にはフォーカスするポイントがある。私もそのポイントに向けて表情や歌い方も寄せています。

HINATA:大勢に語りかけるというよりも、私とあなたで共有するような楽曲です。なので、耳のそばで話してるように歌うことを意識しました。聴いていただく時には、歌っている私たちが何かを訴えているというよりも、皆さんそれぞれが自分の経験と曲を照らし合わせて自分でストーリーを考えるような雰囲気なのかなと思います。

ーーフォーカスするポイントがある場合、歌う対象みたいなものを想定したりするんですか?

RUI:「口約束」に関して言うと歌詞が結構具体的なので、ストーリーのなかに出てくる女の子になって歌ったという感じです。

YUNA:言葉のままに体現したような感じでした。気持ちも分かりやすかったです。

HINATA:「口約束」という単語で、もどかしい気持ちや、それでも憎めない気持ちが想像できるんです。それに物語に沿って歌詞も進んでいくので、そのまま自分の感情も動いていきます。

ーー歌詞は男性が書かれているんですね。そんなつもりで聞いてませんでした。

RUI:そうなんですよ。すごく素敵!

YUNA:他にもアルバムの曲はすごく素敵なものばかりで、私は「Like A Flower」のAメロの歌詞、この言葉が出てくるのすごい って、すごく尊敬しちゃいました。この曲は歌詞だけではなくて曲調もいいんです。Bメロでちょっとダウンするところがあるんですけど、丁寧に超繊細にビートを崩さずに盛り上がっている感じがすごくその……音楽的で。

ーー以前からみなさんは楽曲に対して話すことをたくさん持っている人たちだと思っていましたけど、話が止まらない。本当にガッツリと向き合って作ったんですね。

RUI:“セルフィ―”(自分で)ですから。もうしゃべることしかない(笑)。自信があります。