怪獣映画界の“怪獣”シリーズ『ゴジラ-1.0』を観てきた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 先週なんですが、ちょっと訳アリでお休みいただいてました。失礼しました。

 いきなり告知ですが2月27日〜3月10日に三栄町LIVE STAGEで、僕が司会で関わりの深いゲストメンバーと過去に上演した舞台映像をお酒片手に観ながら語り合う“アフターコメンタリーイベント”ってやつをやりますので、ご興味のある方はぜひ。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

「やっぱり面白いですね。アイツが出てきてあの曲がかかればそれだけで勝てる」
で、感想が完結してしまいかねない大満足な作品だったのですが、それだけで語り尽くすワケにはいきません。

 シリーズモノの新作を担当するときに、クリエイターが一番恐ろしいのは「伝統的なテイスト」と「その先に何があるのか」との、戦いだと思います。

 もう、ビックリするぐらい擦り尽くされた“ゴジラ”という怪獣の表現。ハリウッドにまで行ってVFXやCGなどの進化で映像の技術自体は、進歩を見せているのですが“その先と伝統”のバランスがとてつもなく良かった!

 筆者は、ゴジラって「その時代ごとの脅威」を、あらわしている作品だと思っていて、最初は“原子力”だし「シン〜」は“災害”だし、他にも遺伝子操作とか、都度都度“恐怖の象徴”を“怪獣”としてモチーフにして描いてきたシリーズの、最新作が“戦争”。

 まさに、今無視できない“脅威”。
 伝統を守りつつ、最新、とでもいうのでしょうか。
 舞台は第2次世界対戦前後の日本なのですが、そこにゴジラが現れることで、一気に“恐怖の具現化”が、行われる。

 さらに、陸・海・空、と戦場がどんどん変わっていくので、映像としてもアクションとしても楽しめました。そこに最新の技術が、ふんだんに散りばめられているので、そりゃあもう。

「やりやがったな!」と、素直に脱帽。
 すでに、あちこちを賑わわせていらっしゃいますが、まだまだ世界各国の賞レースを蹂躙する作品になるのではないでしょうか。「モノクロ版」とか、マジでズルい。また観に行きたくなっちゃうじゃないか。

 怪獣界の“怪獣”の勇姿、是非、皆様御覧下さい。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23