与座優貴が“疑惑の裁定”で中村寛にKO勝ち。与座は再戦に前向き。中村は「あんまり」と温度差【RISE】

与座のカーフキック(撮影・三田春樹)

 3R、圧をかける与座が左右のロー。中村もすぐに打ち返す。中村のローに与座もローを打ち返す。与座はローの連打からパンチ。中村もローを連打、左ミドル。与座はボディーにバックスピン。中村が頭を下げたところにヒザを突き上げる与座。そして左アッパー。中村の左ミドルに与座が左のショートを合わせると中村がスリップダウン。与座が左インロー、そして与座のバックスピンが下腹部と内腿の微妙な付近にヒット。中村が当たった部分を押さえながらヒザをつくと、その状況を見たレフェリーがダウンの判定。立ち上がった中村だったが、ファイティングポーズを取らなかったためレフェリーが試合を止めた。

 会場がざわつく中、審判団が協議。その結果、改めて与座の手が上げられ、和田良覚レフェリーが「ラインは完全に金的の部分です。僕も一瞬迷いましたが、僕は内股を取りました。ですが、これがVTRとかの判定で覆るかもしれない。それは分からない。その場合は中村選手側から不服申し立てがあるんで。私は内股のローと判断してKOとしました」などと説明した。

 困惑の表情の与座は試合後のマイクで「後味が悪い試合になっちゃってすいません。まあ審議してもらって、ここまでの判定でもいいし、もう1回やってもいいと思うんで。強くなって返ってきます」と口にするしかなかった。