TOKYO MXがよりマニア路線をばく進中。新キャッチコピー「どこまでも!マニアッ9。」に込められた思いとは

 個性あふれる番組制作と編成でマニアックなファンを持つTOKYO MXがこの4月から「どこまでも!マニアッ9。」という新キャッチコピーのもと、より一層、マニア路線を突き進んでいる。この新キャッチコピーとイメージCM、その制作経緯及び今後のTOKYO MXのラインアップ等について編成部長の樋田光風氏に話を聞いた。

TOKYO MXの樋田光風 編成部長

樋田光風 編成部長に聞く

 まずはこの「どこまでも!マニアッ9。」というキャッチコピーに込められた意図とは?
「僕は2022年からこの編成部長という任に着いたのですが、その年末に会社の上層部から“キャッチコピーを新たにしたい”というミッションを授かりました。プロジェクトとしてはそこでまず社内でプロジェクトチームを組みました。テレビ局は部署が変わったら転職というくらいそれぞれやっている仕事も違うということもあって、全体が一緒の方向を向くということについては、うちはちょっと弱いなと僕は思っていました。これは言い面も悪い面もあるんですが。

 なので、せっかく新しいキャッチコピーを作るのであれば、少しでも同じ方角を向いてほしいと思い、そのプロセスの中で極力、皆さんに参加していただく機会を設けようということでプロジェクトチーム6人で、社長から現場の社員まで、ほぼ全員にあたる130人くらいの社員一人一人と面談をして、会社に対してどういう思いを持っているか? どう考えているか?みたいなことをヒアリングしました。

 今回のミッションにあたってはセイタロウデザインさんという会社と一緒に歩ませていただき、そこのコピーライターさんとキャッチボールしながら、まずはMXの輪郭というか、何が大事かというところを何ポイントか挙げていって、それを具体的に何十パターンもキャッチコピーに落として、それを社内投票にかけて、少しずつ数を絞ってというプロセスを踏ませてもらい、この言葉にたどり着きました。

 最後は“東京の放送局として何ができるか?”とか“東京の放送局としてどうやっていくか?”といった考えがベースのものと、番組とかコンテンツの在り方みたいなところで“他とは違うといったところなどを大事にしたい。それがMXらしさだ”といった考えの2つの方向性のものが残り、投票の結果、この『どこまでも!マニアッ9。』という言葉に決まりました」

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