42歳の城戸康裕が熟練のテクで22歳の挑戦者を返り討ち。勝利に涙し「去年の夏から人生で一番きつい試練を食らっていた」と吐露【SPACE ONE×BOM】

城戸の左ハイが炸裂(撮影・上岸卓史)
3R、城戸は足を使って回り、カウンターでヒザ。距離が詰まると組んでヒザ、距離が空くと左ハイと変幻自在。組み付くとかかと蹴りのカーフキックの城戸。ワンはペースがつかめない。それでも圧をかけて右ロー、右ミドル、左ボディー。城戸は距離が詰まると組んで連打を許さない。そして左ハイ、下がりながらも左ストレート。前蹴りでスリップダウンのワン。城戸は左ミドル、左ハイ、ワンツーで最後までワンにペースを渡さない。
テクニックで若いワンを翻弄した城戸が29-28、30-27、29-28の判定勝ちを収めた。
判定が下ると城戸は突っ伏して号泣。ベルトの返還中も涙を流した。そしてマイクを握ると「きつかった。本当にきつかった。右足が超痛い。ワン、蹴りすぎだよ。超痛い。去年11月、ワン選手とやって負けてしまって、この半年リベンジすることしか考えてなくて。ダイレクトリマッチを受けてくれたワン選手、ありがとうございます。世界最高峰のONE Championshipにも出場している21歳の若い選手に42歳が勝ったぞ! まだまだこれからが楽しみな選手です」とワンを称えた。