THE RAMPAGE 浦川翔平「長崎で作った念願のクラフトビール〈Cloud9〉をBUZZらせたい!」〈BUZZらないとイヤー! 第100回〉

そのまま食べてもおいしそうなカステラの端材を投入!コッペパンはまだぷかぷか浮いています

 5月中旬に醸造開始。大麦と小麦の麦芽は翔平さんが参考としてあげた「上町ヴァイス」で使っているものと同じものです。それをおかゆ状態にしているところへ、頃合いを見てコッペパンとカステラも投入します。小麦麦芽50%以上というヴァイツェンゆえに通常よりも何段階か多めの作業工程と時間をかけて糖化していく作業を経て出来上がった麦汁は糖度19の本当の麦ジュース! 飲んでみると昭和のなつかしい麩菓子を食べた時のような、少し香ばしくてやさしい甘味が広がりました。

翔平さん、これが本当の麦ジュースですよ! 
ペレット状のホップを入れて香付け。見た目はビールっぽいですが全然その手前

 そこからゆっくり、そしてじっくりと、ろ過して麦汁になると、作業は一気にスピードアップ。ヴァイツェン酵母の特徴を支えてくれる組み合わせで選んだというホップを加えて煮沸しながら香付け、それとともに余分なタンパク質を取り除きます。その作業が終わると一定温度まで一気に冷やされ、パイプを通ってそのまま店舗の横に設置されている発酵タンクに移動していきます。完全に移動したところで、パウダー状のヴァイツェン酵母をタンクの上からサラサラと投入。「あとは彼らに頑張ってもらうだけ」と、風間さん。タンクの中をチラっと覗くと「Cloud9はね……」と続けます。