龍聖「今までは自己満で近くの人を傷つけて来た。今回は初めて自己満でいろいろな人を笑顔にすることができる試合。絶対に勝つ」

勝ち負けを超えているところもある?
「絶対勝たないといけないし、絶対勝ちますけど、今までだったら“俺が勝ちたいからやる”“俺がやりたいから勝つ”というように自己証明のためにやっていたところがあって。もちろん今回だって男として負けたままじゃ絶対に終われないし、俺はあんなもんじゃないし、俺のこと舐めるなよっていう自己証明もあるんですけど、いつもはその自己証明だけでいろいろな人を傷つけてきた。逆に自己証明でいろんな人を笑顔にするっていうのは僕は初めてかなと思うんですね」
去年負けた後に「たくさん誹謗中傷されるんだろうな」という感情を持っていたというのは意外でした。
「そうですか? 僕でもあの時の龍聖はあんまり好きじゃないです(笑)」
去年は当初、シュートボクシング(SB)のSB日本フェザー級王者の山田彪太朗と対戦の予定だったのだが、山田が仕事中に左中指の不全切断という大ケガを負ってしまい欠場に。その代替カードとして大会5日前に久井戦が決定した。
去年の試合は久井選手がものすごく勝ちにこだわって、龍聖選手の場合は自分のもともとの試合が飛んだということもあってか、大会自体を盛り上げていかないと、という気持ちがちょっと強すぎたようにも見えたんですが。
「そういうところはあったようには思いますが、どうなんですかね。ちょっとふわふわしていましたね。ちょうど格闘技があまり好きではない時期でもあったし、あんまり楽しくもなくて気持ち的にも切れていたところもあったし、ふわふわしていましたね。お祭り気分じゃないけど、そういうところはやっぱり失態だったなって思うので、すごくいいことも学びましたね」