タブレット純、浅草でリサイタル開催!昭和歌謡に声帯模写、アリス矢沢透&元スクールメイツも

続いて郷ひろみ「花とみつばち」で、80年代前半のスクールメイツ元メンバーで結成された「team 80’s」のダンスが華を添える。純が振付師の菊地ヒロユキの元で学んだ縁で出演したといい、その場で田原俊彦「哀愁でいと」の振り付けも披露して盛り上がった。ここでピンポンパンのお姉さん風胸当て付き半ズボンに着替え、まさるちゃんことピアノの北園優と郷ひろみ&樹木希林「お化けのロック」「林檎殺人事件」をデュエット。なぜか靴を忘れて真っ赤なソックス姿で歌い踊った。
昨年に続くピアノの弾き語りコーナーは、エルトン・ジュ(ョ)ン「YOUR SONG」が若干マイナーコード気味に。気を取り直してジュ(ョ)ン・レノン「IMAGINE」は完璧に弾きこなし、再度「YOUR SONG」に挑戦して見事に成功させた。第二部のラストは客席に降りてオリジナル曲、加藤登紀子作詞・作曲「母よ」、NHKラジオ深夜便「深夜便のうた」の「銀河に抱かれて」を披露。その語りかけるような歌声に、高齢の母がいる記者は人目をはばからず号泣した。
アンコールでは、着物ガウンと羽織を重ねたような衣装で登場。途中に長ぜりふもある約10分の大作、三波春夫「長編歌謡浪曲 元禄名槍譜 俵星玄蕃」を歌い、「アンコールでやるものではないですね……」と恐縮。大ラスは田渕純名義で発表したオリジナル曲「夜をまきもどせ」。サビで衣装を脱いでは振り回し、会場に投げるとそのままプレゼントする太っ腹ぶり。約1000人の観客の興奮冷めやらぬ “まきもどせるなら まきもどしたい” 一夜となった。