DDT入団で“ハイブリッドパフォーマー”の道を歩むTHE RAMPAGEの武知海青「どちらかがおろそかになることは絶対にない。まずはシングルマッチが目標」

(撮影・蔦野裕)

TAKESHITA選手とは1回でいいので一緒に戦ってみたい

 KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)は2012年にDDTでデビューし、2021年にはアメリカのAEWにも参戦。2022年からはDDTとAEWのダブル所属となり、2024年には日本プロレス界の最大手である新日本プロレスにも参戦し、今年1月にはDDT、AEWに加え新日にも所属。3団体所属という偉業を成し遂げたレスラーだ。

 プロレスは肉体を鍛えるのはもちろんですが、イメージトレーニングというのも相当大事ですよね。
「そうですね。やっぱり見せ方とか伝え方っていうのは日本と世界では結構違ったりするので、そこの壁を少しずつ取れる存在になれるように頑張りたいです」

 そうやって海外のプロレスも見ていろいろなことを吸収するなかで気になったレスラーはいますか?
「やはりTAKESHITA選手とは1回でいいので一緒に戦ってみたいなと思っています。そこで得られるものを吸収したいなというのはすごく思います」

 それはタッグを組む、対戦するのどちらでもいいのでとにかく同じ空間にいて学びたいということですか?
「はい。TAKESHITAさんと初めてお会いしたのは控室の前だったんですけど、その時にオーラ的なものを感じました。TAKESHITAさんが出てきた時に僕が控室に入ろうとしたタイミングだったんですけど、自然と体がなんかこう、拒否反応というかのけぞるというか。“この人はやばいな”っていうのをなんか細胞から感じたので、1回でいいのでリングで。リングだったら多分もっとすごい覇気というかオーラというか、そういうものをまといながら戦っていらっしゃるんだろうなって思うと、一度でいいから触れてみたいなと思います」

 そういう感覚って今までアーティストとして活動する中で、芸能界というなかでもあったのではないかと思うんですが、そういうのとはまた違う感じですか?
「違う感じでした。感覚的な部分なので明確に何かこうですっていうことをお伝えするのはとても難しいんですが、アーティストとしての活動は対人のスポーツではないので“すごいなぁ”とか“初めて会えた”みたいな感じの驚きなんですけど、プロレスに関してはやはり対人スポーツですので、極論を言えば命の危機を感じるようなというか、動物的な危機反応というかそういう感じの驚き方なので全く違う感覚です。ある種の恐怖のようなものですね」