DDT入団で“ハイブリッドパフォーマー”の道を歩むTHE RAMPAGEの武知海青「どちらかがおろそかになることは絶対にない。まずはシングルマッチが目標」

シングルマッチをやるためにはまだ覚悟が足りない
シングルマッチをやるにあたって、今の自分に不足しているものや課題って何でしょう?
「覚悟でしょうか。不安に感じている部分があるので。本当に一人でできるのかな?みたいな感情があって、その感情があるってことはまだどこかでビビってしまっている自分がいるのかなと思うんです。そういうメンタルから作っていかないとなかなかいい試合はできないと思うので、まずはメンタルを鍛えることが足りないのかなとは思います」
ここまでいろいろ覚悟を決めてやられているのに、まだメンタルが足りない?
「まだ足りないですね。思っている以上に背負っているものが大きい分、中途半端な試合はしたくないですし、ケガをしてしまったらどちらの活動もできなくなってしまうので、それだけは絶対に避けたい。そう思うとまだまだ下積みじゃないですけど、ひとつひとつ基礎の練習をもっともっと丁寧にやりつつ、不安を少しずつ取り除くことがシングルマッチへの一歩なのかなというのは思いますね」
出場のペースについては?
「すでに決まっているライブなどもありますので、まだ明確にはこのぐらいというのはお伝えできないんですけど、個人的には1カ月に1回は参戦できたらなと思っています」
フィニッシュ技については打点の高いドロップキックやトペといった空中殺法、チョークスラムも凄い高さがある。柔道も黒帯。空中殺法、打撃、投げ、絞めなどさまざまなバリエーションが考えられそうですよね?
「何でもできるがゆえに、そこはこだわりたいというか。ハイブリッドパフォーマーという以上はダンスの技と組み合わせられたらなというのは個人的には思っています」
そう聞くとパッと浮かぶのがキックなんですが。
「どういう技にしていこうとか技名みたいなものは今、先輩レスラーの方と相談中なので明確にこれっていうのはお伝えできないんですけど、楽しみにしていただきたいですね」
いろいろ想像が膨らんできて楽しみです。プロレスについてはもともと大石真翔選手に教えてもらっていました。大石選手は昨年秋から仙台に転居してフリーという形でDDTに参戦しています。現在はいわゆるトレーナーというか師匠にあたる方はどなたなのでしょうか?
「今は上野選手です。昨日もご指導していただいています。上野選手は何より自分のことを信頼してくださっているのが一番うれしいですね。ずっと近くで戦いを2戦ずっと見守ってくださっていますし、ドラマの時もご一緒させていただきましたけれども、練習をするたびに“いや、海青君を超えられる選手はいないから大丈夫だよ。自信持ったほうがいい”と言ってくれて。できなかったりしても“最初にそれだけできてるのがおかしいから”とフォローしてくださって、そういった部分でのメンタルケアだったり、技のクオリティーのケアもそうですし、あとは細かいレスリングの技とか、受け身、マット運動の仕方も含めて、全部トータルで自分のことを分かってくれているというか、サポートしながら指導してくださるので、すごく助けられています」〈後編に続く〉