未開の地を行く“ハイブリッドパフォーマー”武知海青「東京ドームにアーティストとレスラーの両方で立ったことがある人って多分いないと思うんですよ」

(撮影・蔦野裕)

ウルフ・アロン選手の新日本入団にはびっくり

 先日、柔道の五輪金メダリストのウルフ・アロン選手が新日本に入団しました。ニュースを見た時にどう思われましたか?
「正直びっくりしましたね。僕もやっぱりプロレスを知ってほしいから始めましたし、ウルフさんの参入で“試合を見に行ってみよう”と思ってくださる方も多分いらっしゃると思うので、そういった部分ではちょっと似ているなと思ったので、ここからどういった試合をされるのか僕自身もすごく楽しみですし、1・4を直接見に行きたいなと思います」

 機会があればお二人がお話しするところも見てみたいです。
「3週間前ぐらいにいきなりウルフさんからインスタのフォローが飛んできたんです。“あれ?なんでこのタイミングなんだろう”って思っていたんです」

 ウルフ選手もプロレス入りするにあたっていろいろチェックしていたんでしょうね。
「多分そうだと思うんですよ」

 当然フォロー返しは?
「僕は柔道をやっていたので、もともとフォローしていたんです」

 新日さんとDDTさんも仲がいいので、将来的に肌を合わせるようになったら面白いですよね?
「そうですね。面白いですよね」

 武知選手はTHE RAMPAGEで東京ドームの舞台を経験しています。今度はDDTでプロレスラーとして東京ドームでリングに上がりたいという思いはありませんか?
「もちろん僕自身もチャンスをつかみに行きたいですし。僕は果敢にいろいろな方と試合をしながら、いろいろな方の魅力を伝えながら DDTを盛り上げていけたらなと思っています」

 ぜひDDTを東京ドームに。
「東京ドームにアーティストで立ったことがあって、レスラーでも立ったことがある人って多分いないと思うんですよ」

 そこを目指されてもいいのではないでしょうか?
「そうですね。それができたら一つのブランドにもなるので。求められる選手になるっていうのが今の自分の目標ですね」

 武知選手が東京ドームでタイトル戦をすることになって、その時にTHE RAMPAGEがステージでパフォーマンスを披露することになるんだけど「タイトルマッチとパフォーマンスをこの短時間でやるのはさすがに無理なので、パフォーマンスは辞退します」みたいな葛藤があって――といったことまで一気に想像が膨らみます。
「でもそういった想像も一つのエンタテインメントですよね。僕が参加することによって“あれ? これやばいんじゃない?”みたいなワクワク感も一つのエンタテインメントだと思うので、それも楽しんでいただきたいです」