3年ぶりの福岡大会で朝久兄弟が怪気炎。弟・泰央「K-1はまだ終わっちゃいないし、始まってすらない」、兄・裕貴は空位のライト級王座に照準【K-1】

強烈なボディーで裕貴がダウンを奪う(©K-1)

 その直後の第14試合では兄の裕貴が初来日のブライアン・ラング(フランス/CRISTAL BOXING CLUB)と対戦し、1RでKO勝ちを収めた。

 1R、裕貴はサウスポー、ラングはオーソドックスの構え。裕貴は左インロー、前蹴り。ラングは右ハイを飛ばすが裕貴はバックステップ、そして奥足への左ロー、前蹴り。詰めるラングにカウンターで左ストレート。ラングも細かいパンチ。裕貴は左インローからワンツー。ラングもパンチを返す。裕貴は左ストレート。二段蹴りを見せる裕貴。互いにスイッチを繰り返してパンチを放っていく。圧をかけて左ストレートのラングに裕貴は左ボディー。これでラングはボディーを押さえてダウン。立ち上がったラングに裕貴がラッシュをかけ、最後は左ボディーにラングがたまらずダウン。裕貴が終了間際でKO勝ちを収めた。

 裕貴は試合後のマイクで「KOできてうれしいです。今回の試合、1Rで必ずボディーで倒すと決めていました。その理由があって。この1試合前に弟の泰央が試合をしたんですが、スパーリング中に泰央のあばらの骨を折ってしまいました。治るかどうかということだったんですけど、弟が僕と一緒に勝ちたいということで、この大会に出ることを弟が決めてくれました。昨日、計量をクリアして確認してもケガは治ってなくて、弟は本来の力の3割も出してなかったと思います。弟をほめてあげてください」と前の試合で判定決着に終わっていた泰央のコンディションを明かした。