ふとっちょラッセル・クロウの伝達官がカッコ良すぎた!『ランド・オブ・バッド』を、観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.20
「SHINKYO QUEST〜そして真京へ〜」に向けて、地味な作業の毎日です。

 猛暑どころじゃない暑さに、ややまいり気味です。作業に没頭するとついつい暑さを忘れ、「危ない危ない」って方もおられるんじゃないでしょうか? お互い気をつけましょう。

 では今週も始めます。

『ランド・オブ・バッド』8月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開(© 2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.)

 筆者の中でラッセル・クロウと言えば『グラディエーター』なのですが、本作は真逆。戦わないし、ラッセルが太ったおじさんです。

 結局のところ、戦うのですがあくまでも「伝達」を、武器として現場には行かずオペレーションで事態を解決していきます。タイトルには伝達官と書きましたが、正確な役職は「無人戦闘機の操縦官」。ここの言い換えは、説明が難しいのですがラッセル演じる主人公が「俺達の仕事は“伝達”だ」と、言っていたのでお許し下さい。

 戦地に取り残された若者を助け出す、というのが大まかなストーリーなのですが、着目するべきは「生々しさ」。『フルメタル・ジャケット』と『オーシャンズ11』を、想像して下さい。

 この2作って、とても刺激的でエンタメ色が強い作品なのですが『ランド・オブ・バッド』は、一言一言の叱責や罵声が全部“生々しい”。

 作戦も、軽やかなんだけどクッション越しに1発で撃ち殺して、それを見た相棒が「そうやるのか…!」って、一言しかリアクションしなかったり、作戦も行動も、実にリアルに描かれています。

 で、その過程を凄くおしゃれな映像で撮っているんですよね。

 ラッセルはというと、オペレーションルームから、指示を出したり、追い出されてスーパーで買い物したり、本当に“ただの太ったおじさん”なんですが、めちゃくちゃカッコいいんです。これはもう、ビジュアルとか演技の話なので「観てもらわないと伝わらない」ヤツです。ラストシーンなんか、たまらんよ。

 面白かった。この夏の映画のダークホースになると思うので、どうぞ、皆様ご注目下さい!

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