須藤元気新K-1プロデューサーが「今あるK-1をぶち壊し、新しい風を吹き込む」と数々の改革案を提案【K-1】

身振り手振りをまじえ改革案を説明

 続けて「もう一つは多様なキャラクターというものが必要ではないかと思う。実際に僕が見て、選手の個性っていうものは試合数が多いというのもあるが、あまり見えてこなかった。かつてはあったモンスター路線ももう一回やりたいなと思っている。モンスター路線が格闘技ブームが終わった要因でもあると言われてはいるが、ちゃんとボトムも育てながら。分かりやすい例でいえば、ボブ・サップ選手とか。“こいつ何者なんだ?”みたいな選手っていうのが今のK-1には足りない要素なのかなと思う。昔、K-1が立ち上がった時とかも結構めちゃくちゃだった。でも、そのめちゃくちゃだったのが意外と面白かった。ちゃんとした王道がある中で、そういった選手もどんどん呼んでいきたい」とまさかのモンスター路線の復活を提唱。もっとも「ボトムも育てる」という条件付きで。

 また4日後に控えた「K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~」(9月7日、東京・代々木第二体育館)では総合格闘技のHERO’Sルールの試合が2試合組まれているのだが、須藤氏は「年末とかそういった特別なイベント以外は立ち技は立ち技、寝技は寝技の興行に分けた方が分かりやすいと思うので、来年からはHERO’S単体の興行もやっていきたい。RIZINさんとの対抗戦といった展開も考えていきたい」と語った。

 そして「内向きだったK-1の壁を一回壊す必要があると思う。一回壊してとにかくオープンにして、そして格闘王国・日本を取り戻し、世界で戦えるK-1にしていきたいと考えている」と方向性を示した。

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