MA55IVE THE RAMPAGEが「やりたいことが詰まってる」コラボ尽くしの最新作!『EMPIRE CODE』AK-69、DOBERMAN INFINITY、SKRYUら集結
こだわり抜いた、5人それぞれのフィーチャリング楽曲
ーーそれぞれソロでフィーチャリングされている楽曲を収録したのもアルバムの注目ポイント。YAMASHOさんとドーベルのP-CHOさんの「分かってんだろ?feat.P-CHO,YAMASHO」はアグレッシブで現代社会を物申す楽曲ですね。
YAMASHO:がっつりバースでラップしたい、しっかりと小節を切っていきたいみたいなのがあったんで、その旨を伝えたうえで、CHOさん、JAY’EDさん、NAOtheLAIZAさんにお願いしました。内容的には、ネットとかで自分の発言をするけど、いざ声を大にして言ってる人って少ないよなみたいな、でも意外とそれが大事ちゃうみたいな話になったので、それを闇っぽくなんないで鼓舞するようなイメージで作っていきました。民族舞踊みたいな、楽器っぽい感じで、トラックも作ってもらって。
ーーすごく耳が気持ちいいんですよね。これでラップしたかったみたいなフレーズや言葉はありますか?
YAMASHO:Rulerかな、めっちゃ好き。もともとこの曲にはブループリントってタイトルがついていたんです。表にはでない、机の下でやり取りするような計画、みたいな感じの。CHOさんはドーベルっていうグループを裏で操ってる(笑)?……統率を取っていて、YAMASHOもTHE RAMPAGEでそういうことやってるやんみたいな感じで。そういう感じで調べていった時に“Ruler”を見つけて。新しくルールを作る人。それでメモしといたのを使いました……〈INVADER 新たな Ruler〉!
ーー〈YAMASHO P-CHO〉ってところもありますよね
YAMASHO:最初は逆でしたけどね(笑)。やっぱり先輩を前に。そしたら、CHOさんが「YAMASHO P-CHOの方が聴こえがいいんちゃう?」って(笑)。
ーーP-CHOさんとは長く交流があると思いますが、一緒に作品を作ったことで改めて学んだこと、刺激を受けたことはありますか?
YAMASHO:レコーディングのうまさですね。自分の声量マックスとアクセントの感じとか、全部分かってるんですよね。だから、一発で録ってました。
ーー昂秀さんはSKRYUさんとの「Universe feat. SKRYU」。組むきっかけは番組内でのやりとりですよね。
鈴木昂秀:はい。番組にいらっしゃったときに、MA55IVEの楽曲に僕がトラックから作った「ガーベラ」という曲があって、それを好きだと言ってくれたのがきっかけです。
ーー制作はどのように進めていったのですか?
鈴木昂秀:一緒にやるってなったときから自分で作りたいっていう気持ちはあったんですけど、SKRYUさんも自分のアルバム制作と重なっていらっしゃったりしていたみたいなので、自分が作ります!って。ハッピー系がすごい好きだろうなって思ったし、自分が2ステップとかジャージービートが好きなので、そのままミックスして、トラックに落とし込んで作ってみようって。3つぐらい作ったのかな。そのなかから選んでいただいたのが「Universe」です。
ーー一緒に制作してみて、どんなことを感じましたか?
鈴木昂秀:やっぱりおしゃれですね、本当に。歌詞を初めて聞いた時、めちゃくちゃ勉強になりました。韻の踏み方が全部おしゃれだし、ラップうまいし……聴いていてすごく心地よくて、うわーみたいな。独特な世界観で、SKRYUさんのキャラじゃないと生み出せないんですよ。SKRYUさんの歌詞に、〈悩みが常に光っちゃう〉っていうところがあるんですけど、なんか……悩みが悪く聞こえないっていうか。考え方とか勉強になりました。
ーーLさんは、三代目 J SOUL BROTHERSでも活躍されているELLY/CBさんと。番組、ライブつながりではありますが、その前に実のお兄さんでもあるんですが。さて、曲の話をする前に、この作品からアーティスト名というか表記を「LIKIYA」から「L」に変えていますが、それはどうして?
L:曲を聴いてもらうと分かるんですが、冒頭で兄貴が、CB(クレイジーボーイ)って言ってるんですけど、それに対してLIKIYA!っていうのはなんか気持ち悪いなって思ったんです。MA55IVEのLIKIYAとTHE RAMPAGEのLIKIYAは別モノで、MA55IVEだとより濃い自分を表現していけると思っていたこともあって違う名前をつけたいと。それで「L」を持ってきた感じで特に深い意味はありません。LIKIYAとL、表記はLだけどLIKIYAだし……
ーーなるほど! さて楽曲ですが、「NASTY feat. ELLY/CB,L」というタイトルからも推測できましたが……セクシーな楽曲ですね。
L: 2人でやるならUSのヒップホップを前面に出した曲を作りたいと思っていました。お互いにダンスシーンもクラブカルチャーも好きだし、ダンスもクラブでやってた人間なんで、なんかそういうところの物語でもいいよねって 2人で話しながら作っていきました。
ーー膝を突き合わせて?
L:LINEですね、あとは電話。最初、兄弟だからこそ家族だからこそ歌えるもの、お互いのプライドをかけたワードが入ったような歌詞を入れてバチバチなやつもいいんじゃないかっていう話もあったんですけど、兄貴が「いや、もうそれは違うんじゃね」って……まあ、腑に落ちましたけど。
YAMASHO:あー、言いそう(笑)。
ーー変な質問ですが、こういったタイプの楽曲を兄弟で完成させるって…どんな感じなんだろうって思うんです。
L:いやあ……抵抗はなかったし、ないですね。2人でクラブとか行ってたし……
神谷健太:2人でクラブはヤバくないか?(笑)
ーー……ヤバいかなあ?(笑) レコーディングはどうでしたか?
L:ディレクションがめっちゃ細かいんです……まあ細かいことを気にするのは知ってたんですけど。今のそれ、本当にその気持ちで歌ってる?とか……2回録り直してるし。
ーー当たり前ですけど、プロ対プロ、アーティスト対アーティストというか。
L:結構ストイックだと思います。一緒に曲を作るのは初めてでしたけど、めちゃめちゃ楽しかったので、またやりたい。ただ、兄貴は言わないと動かない人だから言っていこうと思います!