11・3両国でKONOSUKE TAKESHITAとタッグ結成の武知海青「僕が両国という会場を感動の場にして、いろいろな方にプロレスの熱を伝えていければ」【DDT】

(撮影・オケタニ教授)

今の自分には納得がいってない。やっぱりそこがプロレスの奥深さ

 これまで試合にあたっては目標とか課題を設定して、それを超えられるように努力するという感じで臨まれているのですか?
「やっぱり、毎試合毎試合いろいろな自分を超えていきたいっていうのはあるので、前回の試合よりは今回の試合のほうがいいというのは当たり前ですし。でもやっぱりデビュー戦がすごく良かった分だけハードルがどうしても高いので、そこを今どうやって打破できるのだろうかっていうのはすごく自問自答している最中ですね」

 技は練習してうまくできたらある程度クリアできたかなということになりますが、それ以外の見えない部分についてはクリアできているのかどうかの判断は難しいですよね。
「自分の中でできたかできてないかで言うと、ずっと“何かができてないんだろうな”っていう思いはずっと残っているんですが、これがバチッとはまるタイミングがいつか来るのかなとは思っています。これから先、TAKESHITAさんとも組ませていただきますし、いろいろな方と組ませていただく中でいろいろなことを吸収して、どんどんどんどん完成形に近づけたいなとは思っています」

 それは言葉で表現できるものではないと思うんですが、自分の中で漠然とイメージとしてはあるのですか?
「いや、それもないんですよ。なんかモヤっとしている何かがあるだけなので、どう表現していいか分からないんです。ただ今の自分は納得がいっている自分ではない。やっぱりそこがプロレスの奥深さかなと思います」

 今回の両国大会における目標とかやりたいこと、課題はどういうものを考えていますか? それとも難しいことは考えず体一つで臨む?
「入団して4カ月目でこんなにも大きな試合でこんなにも素晴らしいタッグパートナーとやらせていただくことは本当にあり得ないので、今後のプロレス人生の中での大きな分岐点になりそうですし、この試合の中で吸収したことが今後生かされていく気がするので、今回はあまり考え込みすぎず、ただやっぱり今までやってきた経験だったり自分の中でのレスラーの思いというものは忘れずに戦いに行って、それプラスアルファの吸収をすごく頑張ってやってみようかなと思います」

 この前の試合後の話の中で、KO-D無差別級王者の上野勇希選手が「海青は最強の男に近づいている。いつか僕と戦うことがあれば。このベルトにも近づいている」などといった話をしていました。来年以降、やはりそこは狙っていきますよね?
「そうですね。チャンスがあればじゃないですか。今回の6人タッグもたまたま佐々木選手がケガをされてベルトが返上になったからベルトにチャレンジできるっていう機会をいただいてベルトを獲れた。チャンスが巡ってきたら必ずものにしたいなと思いますね」

 その時の王者は上野選手であってほしい?
「もうそんなところまで行きます?(笑) まだ道のりは長いような気がします。ここまでは僕も思っていたより早いんですが、今後はどうなっていくのか全く何も分からないですね」