最高の続編!ディズニー映画『ズートピア2』が、色々な意味で“バディもの”の大傑作だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 黒田勇樹です。

 やっと2026年一発目の公演が情報解禁となりました。

 1月27日から2月8日の日程で朗読劇「豆知識男VSライフハックガール」をやります。男女1人ずつの2人芝居でさまざまな組み合わせが楽しめます。いしだ壱成くん、範田紗々さんも出ます。僕も飯嶋ひな、ナナエさん、楠木園凜、範田さんを相手に4回やらせていただきます。

 ご興味のある方はぜひ。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

 筆者は、現在43歳なのですが、子供の頃の「ディズニー映画の続編」というと、突然作画などもビデオアニメのクオリティになり「めでたしめでたしで終わったのに、なんでまた悪いやつ出てくるんだよ!」と憤ることが多く、あまりいい印象を持っていませんでした。

 大きく転換したのは『トイ・ストーリー』辺りからですかね? ディズニーが続編を作るのが上手になったと言うか。
『バックトゥザフューチャー』の様な「1作目がヒットしたから作られたシリーズ」や『スターウォーズ』の様に「前後の構想があるシリーズ」、『ハリー・ポッター』や『ロードオブザリング』みたいに「最初から3部作として作られるシリーズ」で最近のマーベルなどの「キャラや設定、世界観を使ったシリーズ」といった種類の増加や流行の変遷が見られます。

『トイ・ストーリー』については、映画好きの友人に「黒田くんは、4は絶対に観ない方がいい」と、止められているので除外するとして、好きなディズニー映画の続編は『アナ雪』。ストーリーの整合性もさることながら、これは、ちょっとメタな視点もあるのですが1作目で「ミュージカル!」と、近代的な音楽でやっておいて、皆が「ミュージカルいいな」ってなっている所に2で、かなり古典的なテイストのミュージカルナンバーを持ってくることで「わー、ミュージカル文化が今の若い人たちにも広く伝わったな」と、感動しました。

 今回の『ズートピア2』なんですが、それを上回る「最高!」でした!

 要素を挙げるときりがないのですが「ズートピアにいないはずの蛇が現れた」というところから始まるストーリー。前回は「キツネ」で今回は「ヘビ」、どちらも「悪者のイメージが強い」キャラクターを中心に置き「悪いやつなんていない、皆で仲良くしたい」という、作品のテーマが一貫しているところがまずマーベラス。

 ニックとジュディのバディは相変わらずというか、きちんと前に進んでいて一緒に観た友人と「あれはLOVEなのかLIKEなのか」で、激論を交わしました。「LOVE」だと、3は越えられない種族の壁を描いた悲恋の物語になっちゃうので「家族ぐるみの付き合いをする」ぐらいの「LIKE」であって欲しいと筆者は願っています。話が逸れた!でも、それくらい話が弾むほど、面白かったんです!

 蛇の尻尾を手のように使わせる違和感のなさも流石動物モノアニメの老舗! あとは、前作のキャラの出し方の巧さとか、動物たちの生態の細かい描写、ビバリーヒルズコップとかラッシュアワーを始めとする「バディ刑事もの」の系譜がきちんと描かれていて、ここも制作側の愛に感動しました。

 最後に「続編として1番良かったところ」。
 前回が「これから」で終わり、今作は「それから」で、始まったところ。
 そして、観終わったあと「まだまだこれから!」と、思わせてくれるところ!
 もう、大事件起きなくていいからどんどん続編を作って、この2人の活躍を見ていたい。そんな大人の自分も少年の自分も大満足させてくれる素敵な映画でした! 是非、劇場へ!

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