とっっっても面白かった映画『ランニングマン』を全く楽しむことが出来なかった理由を徹底解説!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 黒田勇樹です。

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 では始めましょう。

黒田勇樹

 映画「ランニングマン」、前評判もすこぶる良く、とても楽しみにしながら、公開初日朝イチの回を観に行ってきました。めっちゃ面白かった。めっちゃ面白かったのに、全然楽しめなかった。

 今回は「映画鑑賞記」というより「映画宣伝観察記」だと思って読んで下さい。

 ストーリーは、全世界を敵にした命懸けの鬼ごっこ。ハリウッド版「逃走中」です。
「腐った社会で、正義感が強い男が、家族の幸せを願い、命をかけたサバイバルに挑む」これだけわかっていれば十分。
 アクションや裏切り、知略、爆発、これ系の映画でやるべきことは全部やってくれます。演技も演出も素晴らしくとても良くできた映画でした。

 しかし、筆者は全く楽しめませんでした。
 数日前の深夜に見たテレビ番組で自称映画好きの芸人さんが“『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に並ぶ、何も考えずに楽しめる映画”と言っていたのを鵜呑みにしてしまった為です。

 誰も悪くありません。信じた筆者の罪です。

 まず、世界観が暗い! 貧困に抗う男が主人公なのですが、めちゃめちゃ怒りっぽくて好きになれない。バットマンも近い気持ちで見てしまうのですが「だったら、正義を語らないでバンバン暴れて欲しい」と思ってしまいました。
 これをBTTFと並べられてしまうと、主人公への期待が、思う存分、悪い意味で裏切られます。

 前半10分程度の「鬼ごっこのルール説明が長い」。
 これは「長い」ことが悪いわけではなく、その後のスピード感全開の展開を観るために「理解していたほうが絶対に面白い要素」なので「丁寧」と言う方が正しいのですが

「なんにも考えないでいいって言うから、仕事の前に観に来たのにめっちゃ頭使うじゃん!!」という人には苦痛でしかありません。
 ストーリーも、実際は「面倒臭い部分を限りなく削ぎ落とし、見易くしている」なのに、BTTFの「すっごい複雑なプロットを誰にでもわかるように構成している」と比べてしまうと、頭使わないというよりは頭悪い人が考えたと感じてしまう。

 最悪だったのは、その芸人さんが「SNSとかフェイク動画とか現代的な様子がいろいろ出てくるけど、そこにイデオロギーはなく、ただのエンタメのギミック」って言ってたけど、筆者から観ると現代のエンタメや情報社会への痛烈な皮肉でしかない。

 全ては、あの芸人さんのせいなのです。
 仕方なく、アクションを観るモードに切り替えたのですが、こちらも『キングスマン』とか『トワイライト・ウォリアーズ』みたいな「アクションに振り切った映画」と比べると、ずっとアクションし続けるから見せ場が分かりにくく少し弱い。

「叙々苑だって説明されて行ったらマックだった感」です。

 最初から「マックだよ」って言ってくれたら「わーい! マックだ! マックだ!」って楽しめたのに。

 こういう仕事をしていることもあり「映画のプロモーションも難しいな」と、思った次第です。

 映画は最高に面白かったので、この記事も話半分で、自分の観たいように観て楽しむのが一番であろう作品でした。
是非、劇場へ、走れ!

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