今年に入って12人…はしか感染者の大幅増に東京都医師会が注意喚起「非常に高い感染力」

「麻しん(はしか)」の原因となる麻しんウイルス(写真:アフロ)

「麻しんの基本再生産数(R0)は16-21人。これはまったく免疫を持っていない集団の中で1人の感染者が平均何人の2次感染者を発生させるかという数字で、1人から平均16~21人にうつしてしまう。新型コロナウイルスで2-2.5、インフルエンザで1-3程度と言われているので、麻しんは非常に高い感染力を持つと思われる数字。ワクチンは非常に有効で、1回の接種で約95%以上の人が抗体を持つと言われている」

 麻しんの感染が特別に扱われる理由を「カタル期と呼ばれる感染初期が最も感染力が強い時期だが、一般的な風邪と変わらない症状のため気が付きにくい。合併症のリスクとして5歳未満の感染で肺炎が死因の最多となっており、脳炎が約1000人に1人、一度麻しんが改善した数年~数十年後にSSPE(亜急性硬化性全脳炎)を引き起こす可能性もある」として「全国的にワクチン接種率の低下が問題になっている。東京都は第2期(小学校就学前1年)が91.7%(令和5年度)で、排除状態を維持する指標は95%以上なので定期接種をしっかり受けることが大事」と呼びかけた。

 接種対象者は第1期が1歳以上2歳未満、第2期が5歳以上7歳未満(小学校就学前の1年間)。昨年度MRワクチンの供給不足により接種できなかった対象者への措置として、令和7年4月1日から令和9年3月31日までの2年間、接種対象期間を超えて接種を受けることができる。首里理事は「成人の方も接種歴が1回のみや不明の場合を含めてワクチン接種を進めていただきたい。今、海外で報告数が多いのはインドネシアで、インドネシアを含む海外旅行に渡航前にはMRワクチンの接種を強く勧めたい」とまとめた。

都医師会、災害関連死対策に「東京の要配慮者は非常に多い。高齢者・障害者で約17万人」
都医・尾﨑会長、超高齢化見据え予防医療に重点「75歳まで健康に活動できる社会目指す」
東京都医師会・尾﨑会長、超高齢化社会の医療のカギは「地域包括ケア、救急医療、予防医療」
思春期のメンタルヘルスの不調が増加 対策は“川上”で予防も 〈東京都 第16回こども未来会議〉
都医・尾﨑会長、新型コロナワクチン助成終了に「そもそも子どもや高齢者をどうしていくのか」
『特茶』ブランドが水に挑戦! 機能性表示食品『特水(とくすい)』21日発売