マジで、おかしー!制作意図だけがわからない『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』が、最高に良作だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
先日、お笑いのネタライブに出演しまして、ピン芸人としてデビューしてきました。3日前に出演が決まるという状況だったのですが、舞台をやっているという経験を生かして、何とかやり切りました。見に来ていただいた皆さん、ありがとうございました。
さて次は5月9日初日の「ハイパー刑事のアルティメット捜査線」です。よろしくお願いします。
では今週も始めましょう。

誰もが一度は口にしたことがあるであろう動物型ビスケット「たべっ子どうぶつ」が、映画化されました。ええ、わかります。今初めて知った人は、何を言っているかわからないでしょう。
筆者も全くわかりませんでした。出来るだけ、映画は前情報を入れずに観るようにしているので「創業◯周年記念」とか、そういうので、お金持ちがお金出して、職業クリエイターが、なんとなくお小遣い稼ぎで作る無難なやつかな、と思って席についたのですが…号泣!
昔から食べていたあいつらが! おばあちゃんにつまみ食いされて大号泣したあいつらが! 今度は、スクリーンの向こうから、筆者を号泣させに戻ってきたんですよ!
あのアルファベットで名前が焼き付けられただけのシンプルなデザインだった彼らが、命を吹き込まれ、それぞれきちんと丁寧にキャラクター化され、大冒険をする3Dアニメ映画なんですが、とにかくプロットと演出が、ヤバい。
プロットというのは、話の組み立てみたいなことなんですが、もう、ハリウッドのそれ。
「このくらいの時間帯に大事件」とか「この辺でカーチェイスやアクション」みたいに、かなり理論化されているんですが、そこからブレないのに、きちんと「たべっ子どうぶつ」が、主役じゃないと意味がないところまで、落とし込まれている。演出も観やすくて、ハラハラドキドキするし、泣けるし、子供から大人まで絶対に楽しめるクオリティ。
前情報無しで観たからピクサーかイルミネーションが作ったのかと思いながら「だとしたら、なぜたべっ子どうぶつ!? ソニックとマリオやってネタ切れしたのか!?」とか、思っていたんですが、エンドロールを見て、納得。
最近ではフリクリの監督などもされている大好きなアニメクリエイターの竹清仁さんが監督で、脚本は俳優としても活躍されている池田テツヒロさん。
お二人共、お仕事させていただいたことがありますが、一応監督も脚本もやる筆者が「一生、敵わねぇ」と、思ったお二人でした。今度お会いしたら、どこからこんな企画が出てきてどうやって実現したのか聞いてみようと思います。子供から大人まで、世界中を笑顔にできるスーパーな映画でした。
カメオ的に出てくる、たべっ子どうぶつのメーカーであるギンビス社以外のお菓子たちも観ていてニヤニヤが止まりません。映画館のあとは、コンビニやスーパーに直行間違いなしだから、ポップコーン食べすぎないように気を付けて!