シリーズ最新作!映画『種まく旅人 〜醪のささやき~』の、菊川怜さんが、美しすぎた【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.20「SHINKYO QUEST〜そして真京へ〜」が15日に無事終了いたしました。最後は1日2公演が3日連続という怒涛のラッシュでした。やり切りました。
今回も楽しかったし、いろいろな学びもありました。関わってくださった皆さん、ありがとうございます。
配信でもまだ視聴可能ですので、よろしかったらぜひ!
では今週も始めましょう。

毎回「日本の第1次産業」をテーマに描いている映画「種まく旅人」シリーズの第5弾「醪のささやき」
正直、筆者はこういう説教臭くなりがちな映画は得意じゃないし、実際観てみても「これは、国内国外、どちらに何を発信したいの?」と、疑問を持ちながら観てしまいました。
今作は日本酒づくりにフォーカスを当てて、その製造の厳しさや難しさが描かれるのですが、ところどころ恋愛要素などが入ってきて(これも”酒蔵の世襲”に関わる話なので広義には1次産業の抱える問題の描写でもあるのですが)、ちょっとピンとこないし、何よりもストーリーを重視したせいか「失敗する場面」が、出てきます。
これ、飲食に関わる題材を扱う映画ではとても気をつけなきゃいけないところで、ちょっとした面白エピソードとしてストーリーを加速させるいいシーンなんですが「これ、このまま出荷してたら最悪だし、破棄したとしたら大損害だぞ」と、思い、まっすぐ観られませんでした。
せめて、なんらかのフォローは明確に入れてほしかった。
家族が入院している人が「ドジっ子ナース」の、映画、笑って観られませんよね? 食は誰にでも関わることなのでホント重要。
特に、海外向けとして発表する作品だとしたら日本文化への誤解が生まれてしまうのではないかと、少し心配でした。
が、しかし、それを完璧な作品に仕上げていたのが菊川怜さんの名演技。かなりすっぴんに近いナチュラルメイクで「日本酒産業の現状を調査する官僚」として、主演を務められているのですが、汗をかいて働く姿や、恋をしたり、街の人とぶつかったりする姿がとても美しい。
「この人のミスなら許せる」、ずっとそう思いながら観ることが出来ました。
報道とかクイズ番組の印象が強かったけど、とても上手な俳優さんだったんですね。
脇を固めるキャストもとても豪華で白石加代子さん、升毅さん、永島敏行さんとビッグネームが名を連ね、安心の名演技を見せてくれます。
お酒を飲む人も飲まない人も、異文化に触れたい外国の方も、皆様是非、劇場で御覧ください。