豊島区でストリートカルチャーの祭典開催中 西池袋中の生徒のダンスとラップで幕開け

 

 さまざまなストリートカルチャーが集結するイベント「TOSHIMA STREET FES 2025」(11月1~3日)が池袋西口公園グローバルリングなど区内5カ所の会場で開催中だ。

  HIP HOPを軸に、ダンス、フリースタイルバスケットボールやフットボール、パルクールといったアーバンスポーツ、音楽、アート、フードなど、ストリートで生まれて培われたカルチャーを見たり体験できるイベントで、小さな子どもから大人まで多くの人が足を運んでいる。

 としま文化の日である11月1日に合わせてスタート。会場のひとつ池袋西口公園グローバルリングのオープニングには豊島区立西池袋中学校の生徒たちが登場。グラフィティアーティストと一緒に描きあげたグラフィティアート作品の前で、勢いのあるダンスショーケースとラップのパフォーマンスを披露して、イベントの開幕を宣言した。

 

 生徒たちのパフォーマンスはリアルなストリートカルチャーに裏打ちされたもの。ラッパー、ダンサー、グラフィティアーティストが同校を訪れ、4カ月間、課外授業として放課後にレッスンを実施したという。

 パフォーマンスを終えた生徒たちは、友人や保護者らの歓声や拍手を浴びて、ホクホクした表情。ダンスを披露した女子生徒は「緊張したんですけど、みなさんが見てくれてめっちゃ楽しかったです」と充実した笑顔。威勢のいいラップで盛り上げた男子生徒が「苦しい時も支えてくれた仲間と一緒にこのステージに立てて最高です 」と叫ぶとステージの上も下も「イェー!」と声を合わせた。

「TOSHIMA STREET FES 」が開催されるのは3回目。今年は「BEYOND THE PARK」をテーマに掲げて展開している。会場は、池袋西口公園グローバルリング、中池袋公園、東京芸術劇場前、harevutai、池袋第三小学校の5カ所あり、アーティストによる音楽ライブを始め、DJバトルやMCバトル、ダンスバトル、パルクールバトル、フリースタイルのバスケットボールやフットボールなどのコンテンツが同時に展開されている。

 

 ダンスバトルは、豊島区を本拠地に活躍する世界的なブレイキンクルー「FOUND NATION」が手がけるブレイクダンスバトル、APOP楽曲を使った即興ダンスバトル、立教大学と学習院大学が激突するダンスバトル、高校生によるコンテストなど多数が行われている。

 プロダンスリーグ「D.LEAGUE」で活躍するCHANGE RAPTURESも特別なパフォーマンスを繰り広げる。

 3日まで、参加無料。一部有料コンテンツもある。

 

■TOSHIMA STREET FES (TSFes)2025 公式サイト: https://ts-fes.com/